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『エンドゲーム』のヒントも? 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』予告編を徹底考察

リアルサウンド

19/1/18(金) 12:00

 我らが愛くるしいヒーローのMCU版ピーター・パーカーが帰ってきた! ……ん? 最後に見たとき彼は“気分が良くない”ようだったし、全人類の涙腺を崩壊させたはずじゃ。まるで、彼が死んでしまったことが我々の杞憂に過ぎなかったかのように、元気よく修学旅行に行く姿がこの度『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』初の予告編で明かされた。それだけではない。彼の目の前に現れた、これまたお決まりのFワードさえ言わせてもらえず消滅したと思った“あの人”や、遂にビジュアルが公開されたミステリオの姿も映し出されており、注目すべきポイントがてんこ盛りの予告編となっている。

参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/12/post-290393.html”>タイムトラベル説濃厚? 『アベンジャーズ/エンドゲーム』予告編から考察できること</a>

 かなり情報量の多い予告編であるため、一つ一つのシーンを解説すると共に本作の内容を考察していきたい(本記事は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレを含む)。

・時系列は、『インフィニティ・ウォー』の前後どっち? 気になるトニーの不在
 
 まず一番重要なのは、時系列。以前、ソニー・ピクチャーズのエイミー・パスカルがFANDOMのインタビューにて本作が「『アベンジャーズ:エンドゲーム』から数分後にはじまる」と答えていた。つまり一応(?)公式曰く、ピーター・パーカーとニック・フューリー、そして予告編に登場していたマリア・ヒルは“生き返った”と考えられる。

 今回、海外版トレーラーはスパイダーマンがホームレスの支援イベントに出席しているところから始まる。ちなみにこの会場は、予告編の中でははっきりと明言されていないがコミックの中で登場したホームレスシェルター「F.E.A.S.T.」にソックリだ。ちなみにPS4の『Marvel’s Spider-Man』にもこの場所は存在するので、ゲームを持っているファンは是非チェックしてみてほしい。

 そこでは、前作のエンドクレジットでピーターがスパイダーマンとわかって発狂したメイおばさんがイベントの司会を務めていた。そして舞台裏にハッピーが大きな小切手のプロップを手にしてやってくる。それは「スターク救済財団」共同創設者・会長のペッパー・ポッツからのものであることが、サインから伺えるのだが、ここで先ほどの時系列の問題に戻りたい。

 仮にこれが『エンドゲーム』直後の物語であり、ピーターたちが“復活”を遂げたのだとしたら……なぜ、それはトニー・スタークからのサインではないのか。彼の部下であるハッピーは、彼の側にいないでメイおばさんと恋に落ちているわけなのだが………トニーはもう、この世界には“いない”のか?

・旅行グッズに隠された小ネタにも注目
 
 今回、ヨーロッパに2週間修学旅行に行くことになったピーター。荷造りをしている時に、クローゼットの中にあるスーツを一瞥して「ヨーロッパでは親愛なる隣人は必要とされないよね……」と置いていくことを決めて、旅行鞄を閉める。まあ、のちに気を利かせたメイおばさんがこっそり入れておいてくれるのだけど……。さて、この鞄にチラッと映ったイニシャルが「BFP」。恐らく、これはあのベンおじさんこと、ベンジャミン・パーカーを指している。Fは、彼の名前の由来がベンジャミン・フランクリンであることから、フランクリンを指していると考えられる。MCU内で今までベンおじさんについて語られたことはなかったが、本作では話の中で出てくるかもしれない。

 そして、空港でピーターが出したパスポートにも注目。彼の生年月日が8月10日となっているが、これはスパイディが初登場したコミック『Amazing Fantasy #15』の発売日である。しかし、不可解なのが普通のパスポートと違って年の記載が一切ない点だ。彼はこの旅行のためにパスポートを更新したことが予告編でもわかっており、つまり記載されるべき年は本作の“今”なのだ。もしかすると、これはMCUの時系列に関してこれ以上ヒントを出さないための工作なのかもしれない。

・ベニスの街に散りばめられたヒント
 
 さて、一行はベニスに到着! 早速ゴンドラに乗って、“椅子の男”ことネッドが陽気に写真を撮ってもらっている。ここは一見平凡なシーンだが、実は重要なヒントが隠されているので注意! ネッドの後ろに写っている船に「Asm 212」と書かれている。これは、ハイドロマンが初登場した『Amazing Spider-Man #212』を指していて、彼が本作に登場することを示している。

・アイアン・スパイダーは何処へ、黒いスーツに注目
 
 予告編では『ホームカミング』のスーツと、新しい黒い「ステルススーツ」、そしてこれまた新しい、腕とパンツ部分が黒いスーツを身にまとっているのが確認できる。この黒いスーツは、恐らくゴーグルの感じから『Spider-Man:Into the Spider-Verse』に登場するスパイダーマン・ノワールにインスパイアされたものかもしれない。

 もしくは、2004年のコミック『Secret War』によるものとも考えられる。『Secret War』では、ニック・フューリーがスパイダーマンを含む様々なヒーローとタッグを組んでヴィランに挑む。その際全員、予告編のそれに近い、黒いステルススーツを着用しており、スパイダーマンが過去にも(?)フューリーから、黒いスーツを受け取っていたことがわかる。この二人が協力するというストーリーも、共通点のように考えられる。

 さらに、今まで見たことのない新スーツも登場するのだが……。アイアン・スパイダーのスーツは何処に行ってしまったのだろう。塵になったとき、肉体だけが蘇生されてスーツは失ったままなのか。そしたら、みんな裸で生き返ったわけ? それに、仮にスーツがなくなったとしてもトニーがいれば、また簡単に作ってくれるはず。そう、トニーが……いれば……。

・今回のヴィランはエレメンタルズ! ミステリオは果たして……
 
 今回のヴィランも予告編にその姿を現した。結論からいうと、先述のハイドロマンを含めた4人のヴィランはエレメンタルズといい、マーベルコミックでは『Supernatural Thrillers #8』から登場している。エレメンタルということで、彼らはそれぞれ自然にまつわる一つの要素を操る。炎を操るヘルファイア、水を操るハイドロン、地球(地面)を操るマグナムに、風を操るゼファー。予告編でニック・フューリーとマリア・ヒルが発砲している相手は、一瞬『スパイダーマン2』に登場したサンドマンのように見えるが、マグナムだと考えられる。

 そして、攻撃を受けて圧倒されたピーターを助けるように、ハイドロンと交戦していたのがジェイク・ギレンホール演じるミステリオだ。当初彼が本作に登場すると報道があった際、ヴィランとしてではないかと考えられていた。しかし、2018年ブラジル開催の『Comic Con Experience』というイベントで、ミステリオは「スパイダーマンの仲間」であり「ニック・フューリーが助けを求める相手」であることがジェイク・ギレンホール本人から明かされている。

 だとすると、ミステリオはヴィランじゃないのかもしれない。しかし、このキャラクターは本来油断も隙もないやつだ。なぜなら、コミック『Amazing Spider-Man #13』で登場した彼はもともとハリウッドで特殊効果デザイナーとして働いていた男であり、“スーパーヒーローになるため”にそれを利用していたのだから。彼は、自分がヒーローになるためのイルージョンを見せ、スパイダーマンを陥れようとしたのだ。

 彼が「危ないから離れて!」と予告編でピーターに言ったのが、彼を守るためではなく、スパイダーマンが触れるとまずい“幻想”を守るためだったとしたら? そして、スパイダーマンが乗り越えなければいけない“危機”がミステリオだとしたら? そんなツイストが用意されていたら、ますます面白い。

 他にも、ネッドがいつの間にか彼女(ベティ・ブラントと噂されている)を作っていたり、『スパイダーマン:ホームカミング』でピーターが壊してしまったデルマーさんのお店が建て直されていたり(ちゃっかりスパイダーマンとのツーショットを店に飾っている)、見どころが満載な予告編だった。しかし、何よりアツいのがBGMで流れる「スパイダーマンのテーマ」だ。これまで、MCUのスパイダーマンは元来のスパイダーマン作品との関連性が低く、“新しさ”を押し出していた。本作はそれが一層強く感じられるのだ。

 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開は2019年夏予定。

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