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高橋朱里、AKB48卒業で新たな挑戦 グループにおける功績と『PRODUCE 48』を経た変化

リアルサウンド

19/3/7(木) 6:00

 AKB48・高橋朱里が、3月4日にグループからの卒業を発表した。

(関連:AKB48が語る、幅広い活動がグループにもたらすもの「未知の扉を開いていきたい」

 これは、東京・AKB48劇場で開催された彼女の『生誕祭』公演にて明らかとなったもの。AKB48卒業後は、韓国のアイドル事務所であるウリムエンターテインメント(Woollim Entertainment)より再デビューするという。

 高橋は卒業発表のなかで、「なりたい自分とか、かなえたい目標に出会うことができて、夢への選択肢も増えてきました。今まで以上に輝く自分でないといけないと思い、決断しました。AKBが大好きだからこそ挑戦したい」と、新たな自分になるためのチャレンジであることを強調していた(参考:日刊スポーツ)。本稿では、彼女の旅立ちに寄せて、AKB48での功績を振り返りたい。

 高橋は、2011年2月に『AKB48 第12期生 研究生オーディション』に合格。2012年に正規メンバーに昇格すると、同年5月発売のシングル「真夏のSounds good !」で初の選抜メンバー入り。2015年にはチーム4のキャプテンに就任した。10期生以降のメンバーがチームキャプテンを務めるのは、当時は初の事例となった。

 選抜メンバーとしても、近年に非常に大きな躍進を見せた。2016年6月開催の『第8回AKB48選抜総選挙』では、自身最高の15位にランクイン。初の総選挙選抜メンバー入りを果たす。そこから、2017年に11位、2018年には12位にランクインした。なお、2017年12月以降は現在までチームBのキャプテンも担当。グループの中心人物としての活躍は目覚ましく、今回の卒業で他メンバーが失うところも大きいことだろう。

 高橋は近年、AKB48の中でも個人活動を大きく展開してきたメンバーの一人でもある。2017年4月より、スポーツドキュメンタリー番組『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系)レギュラー出演を決めると、同月よりミュージカル『雪のプリンセス』でも初主演に抜擢された。また、昨年7月には初写真集『曖昧な自分』(講談社)を発売するなど、年を経るごとに活躍の場を増やしている。

 同写真集の発売インタビューでは、AKB48の現状について口を開く場面も。同記事では、AKB48であることに対して自信の乏しいメンバーもいると指摘する過程で、「個人がしっかりやることを決めて、経験を積んでいて個人的に大きくなることが、グループが大きくなることだと思ってます。自信をつけるためにも、今は個人プレーもやっていきたいと思っています」と力強く述べていた(参考:ORICON NEWS)。

 その目標を実現するように、同年6月から8月まで放送された『PRODUCE 48』では、自身の“個の能力”を磨き上げた。同番組では、全4回のバトルを勝ち上がった20名の最終メンバーに選ばれるも、惜しくもデビューを逃した。

 当時を振り返るインタビューのなかでは、韓国でアイドルとして活動することの厳しさを語っていた(参考:現代ビジネス)。「私も7年ほどアイドルをやってきて、「7年間なにしてたの?」って言われたときに、もう絶望でしたね(笑)。心の底から。ああ、なにしてたんだろうって」との言葉は、ファンの胸にもとりわけ深く刺さったことだろう。なかには、当時のレッスンにおける心境が、AKB48の延長線上にあるかと問われた際、「延長線では結べないレベルでした。「自分はAKB48でこれをやってきたから、これができる」ということは何もなかったです。本当に」と言い切る場面もあった。

 しかし彼女は、同インタビュー終盤に「でも、まだ諦めてないです。また韓国のステージに立ちたいから」と、今回の再デビューに繋がるような言葉を残していた(参考:現代ビジネス)。彼女は現在、その言葉通りに韓国行きの切符を手にしている。今後の活動詳細はまだ明かされていないまでも、今度こそ彼女の努力も報われてほしい。そんな想いさえ抱いてしまう。

 「AKB48とは夢のショーケースである」。これは、2011年放送の『DOCUMENTARY of AKB48 1ミリ先の未来』(NHK総合)に登場した、総合プロデューサーの秋元康による言葉だ。2011年といえば、奇しくも高橋が研究生オーディションに合格を果たした年である。AKB48とは、それぞれが新たな興味関心を探求して、次の挑戦に向けた切磋琢磨を繰り返すステージなのかもしれない。また、高橋が卒業発表した3月4日は、グループの代表的なシングルの1つ『10年桜』リリースから、きっかり10年を迎えたタイミングだったことも非常に運命的ではないだろうか。

 グループを卒業しても、メンバーとの繋がりが途絶えるわけではない。次なるフィールドで手にした幸福が、グループの原動力になりえることは、過去のメンバーが証明するところだ。新たな挑戦に臨む高橋朱里は、今、この瞬間、誰よりも“AKB48”としての輝きを放っている。(青木皓太)

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