Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『ウズイチ』第4回公演 密着インタビュー

ぴあ

19/4/2(火) 12:00

レプロエンタテインメントが手掛ける初の男性演劇ユニット、浅草軽演劇集団『ウズイチ』の第4回公演『シャフ〜えびす屋と浅草六芸神〜』が3月28日(木)から上演中です。

舞台は浅草。観光人力車専門店“えびす屋”で車夫として浅草の町をひた走る個性豊かな男たちは、ある日、不思議な乗客を乗せます。「私はね、神様なんだ」。それぞれが抱える問題が浮き彫りになる中、えびす屋の車夫たちと神様との下町のSF劇が始まる!

ぴあ編集部では、第3回公演に引き続き、『ウズイチ』メンバーの4人にインタビューを実施。ゲネプロの様子とともに、前回からパワーアップした4人の今にせまりました!

男たちの熱い友情と神様たちの交流、笑って泣ける娯楽です

(左から、ヒデトシ役・神坂優心さん、唄神(うたいがみ)役・小原汰武さん、シンジ役・鈴木康介さん、キンイチ役・白石惇也さん)

—— ではまず、第3回公演のときと比べて、パワーアップした部分や第3回との違いを教えてください。

鈴木康介(すずきこうすけ)さん、以下、鈴木 全体的に歌もお笑い、芝居、ダンス、4つともレベルアップしています。歌も新曲が増えて、ダンスも増えて、総合的に軽演劇としてレベルアップしたと思います。

—— ダンスも難しくなった?

小原汰武(おばらたいむ)さん、以下、小原 そうですね。公演回数を重ねるごとにレベルアップしています。

—— ストーリー的には、今回はファンタジー要素が入っていますね。

白石惇也(しらいしあつや)さん、以下、白石 そうですね。日常とはかけ離れた舞台になっていて、僕たちも初めてのSFなので、難しいと思う部分もありつつ、楽しんで、いい感じに稽古してきました。

—— SFを演じるというのは、難しい部分もありますよね。

小原 難しいことに挑戦することに刺激を受けながら、楽しんで勉強させていただいています。

神坂優心(かみさかゆうじん)さん、以下、神坂 面白いです。何でもありなストーリーでもあるので。 

鈴木 舞台中に、神様が登場していても、自分たちシャフには見えない、というシーンがあるんですけど、いないものとして演技をするのが最初は難しかったです。

—— 稽古を公演のためにずっとされてきたと思うんですけど、稽古中に起こった面白エピソードがあれば教えてください!

白石 神様たちは新キャラクターなので、どういうキャラクターかを決めるのはその人の自由で、撮影で小原くんがやったポーズ、あれは唄神のポーズなんです。神様役の4人がポーズを鏡ごしに決めてるのを見てるのは、えびす屋の僕たちからしたら、面白かったです。自分でキャラクターを決められるのが、楽しい部分でもあるので。喋り方を何通りも試してみたりとか。

小原 六芸神役のそれぞれが自分で考えて、個性的なキャラを作り上げたので、劇場ではそこも観ていただけたら嬉しいです。

白石 僕は(六芸神がキャラクターを作り上げていくところは)見ていて楽しい光景でした。それが舞台で活かされていると思います。

神坂 あと、演出家の川尻恵太さんが面白すぎて! 何を言われても笑ってしまって。

鈴木 僕らも芝居しながら笑いを必死にこらえてました。

神坂 面白いこと言うときと、めちゃめちゃすべるときがあるんですけど。

白石 面白いエピソードっていうと、舞台そのものが面白いエピソードなのかもしれないですね。

小原 毎回の稽古でみんながアイデアを出して、そこから出てきた演出もあるので、本当にみんなで作り上げた舞台です。

鈴木 あとは強いて言うなら、ゴミ当番というのが毎日あるんですけど、最後に残ってゴミを片付けるんですけど、それを忘れたら、その人が次の日ももう1回当番をやるという決まりで。ゴミを集めるときに、演神(えんじがみ)役の宗綱弟(むねつなだい)が、ゴミ当番のときに、ゴミが散らかりすぎてて、めちゃくちゃ怒ってたんです。「ふざけんなよ!」って。その数日後くらいに、弟くんがゴミをひとつも片付けずに帰ってしまって、本当に申し訳ございませんでしたって言ってました。弟くんのペットボトルとか、持ち物の靴とかも全部忘れていって、この前言った言葉がまるきり自分に返ってきていたんです。 そのときは影で笑いました。

白石 あれは面白かったよね。そういうの多いよね。

鈴木 宗綱弟くんはアニキ肌で、いろいろ僕らに怒ったりするんですけど、怒った内容を、だいたい次の日くらいに自分もやるという。

白石 ちょっと抜けてるんだよね。

鈴木 惜しいんですよね。注意するところまではいいのに、注意したことを自分でやってしまう。

白石 ユズル役の赤城龍一(あかぎりゅういち)くんも面白くて、みんなにアドバイスをいっぱいしてくれるんですけど、ちょっと強めのアドバイスをするんです。愛のある感じの。「もっとこうしたほうがいいよ」とか。めちゃめちゃ熱く語るんですけど、2回連続で稽古に遅刻してきたりするんです。「すいません、寝坊しました!」って言って、3日目にはみんなに何も言えないという。
場をなごませようとして、康介が「何で遅刻したの?」って聞くと、龍一は「ほんと康介、今そういうのいいから!」って。康介が悪者みたいになって。場をなごませようとしたのに。

鈴木 舞台でも僕が龍ちゃんに「何で遅刻しちゃったの?」って聞くシーンがあって。それでボケたつもりで言ったんですけど、龍ちゃんは遅刻したことに焦って、僕が怒られました。大丈夫だよ!って言おうとしたのに。なんかおせっかいな先輩みたいになっちゃった。

神坂 あと、幸せなエピソードもあって、先日、汰武が20歳の誕生日を迎えました!みんなで劇場でお祝いして、スタッフさんと一緒に、汰武へのドッキリサプライズをしました。汰武くんに知らせずに、稽古が始まる前にみんな集まって汰武くんを呼んで。照明さんも音響さんも呼んで、みんなでクラッカーを持って。せーの!って。

白石 そしたら、クラッカーから何も出なかった。音だけのクラッカーで。

神坂 買ってきたクラッカーが紙吹雪が出ないタイプのものだったんです。

小原 紙吹雪のためにみんなちょっと距離とってたのにね(笑)

—— 泣いちゃいました?

小原 泣きましたね。

—— お酒飲めるメンバーと飲みに行ったりされました?

小原 稽古期間中なのでまだ。

神坂 終わってから、ちゃんとお祝いしたいです。

白石 20歳って節目な歳だと思うよ。

小原 20歳を迎えたあとの初舞台が『シャフ』で幸せです。

神坂 この中ではわしだけが飲めんのですね。

白石 未成年だもんね。

—— みなさん、前回お会いしたときより、キリッとしてますね!

白石 やっぱり本番直前なので、気持ちが引き締まってます。緊張感が上がってきますね。あと、メイクすると気持ちが変わるかもしれないです。

—— では、最後にこの公演を観たいけど、まだ足を運んだことのない人たちに、観たくなる見所を教えてください!

鈴木 舞台を観るって、初めてだと観るのが疲れるんじゃないかな?とか思うと思うんです。映画とかもそうですけど、長時間だったりするので。でも『シャフ』はダンスや歌がたくさん入っているので、ライブを観る感覚で楽しめる時間が多いんです。だから、あっという間に感じていただけるのではないかな、と思っています。そういった面でも思っているより、疲れずに軽い気持ちで観ることができる舞台に仕上がっていると思います。なので、ぜひ、軽い気持ちで足を運んでいただけたらなと思います。

神坂 あと、平均年齢が19、20歳の若い男性だけの劇団なので、他では観られない青春とか青臭さとか、あと、私はとても汗っかきですので、いい汗をお届けできるかと思います。

小原 今回は演出家も変わって、神様という新キャラクターも登場するので、えびす屋のメンバーと神様がどう交流していくのか、というところも見所で、おのおのの役で、いいシーンがあるので、ひとりひとりを観ていただきたいです。

白石 僕も、軽演劇という言葉はすごくいいなあと思っていて、康介も言ったとおり、軽い気持ちで観ることができると思います。重めのテーマの舞台は観ていて疲れることもあると思うんですけど、僕たちの舞台は、いい意味でリラックスして観られる舞台だと、自分たちでやっていても思うので、気軽に笑えて、泣けるシーンもあるし、それをすべて味わえる舞台が『シャフ』だなって思うので、日頃、仕事や学校などに疲れている方に、少しでも僕たちが娯楽になれたらいいな、という気持ちでやっています。軽い気持ちで、遊び感覚で劇場の扉を開けていただけたら、その奥には素晴らしい娯楽が待っています。そんな気持ちで観に来ていただけたらと思います。
演じている僕たちも、喜怒哀楽が詰まっている舞台なので、笑ったり悲しんだりしているとあっという間に感じます。

—— あとは女性からしたら、「男たちの友情」ってすごく好きなテーマなので、キュンキュンしながら観られると思います。

白石 エモいですよね。男たちが握手しているだけでもすごくエモいと思うし。

小原 車夫たちが走っている姿もエモいし。

白石 エモさがいっぱい詰まっている、エモエモのエモです!

—— ありがとうございました!

この取材のあとに行われたゲネプロの様子も特別公開します!前回よりもさらにパワーアップした舞台は、本当にあっという間で、何度も観たくなる迫力でした。
男たちの熱い友情、神様たちとの奇妙な関係、迫力のダンスと歌、クスッと笑えるお笑い要素。ストーリーを追いながらも、一場面一場面で、ガラリと色が変わるから、自然と観客側も笑ったり、ホロリと涙したり、忙しい! 喜怒哀楽が詰まったステージに疲れることなく引き込まれる『シャフ〜えびす屋と浅草六芸神〜』、舞台好きの方はもちろん、舞台をふだん観ない方にもオススメです!

『ウズイチ』第4回公演『シャフ〜えびす屋と浅草六芸神〜』公式HP
https://asakusa-kokono.com/independent/uzuichi/

(撮影/杉映貴子、取材・文/藤坂美樹)