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Mia REGINAが「純正エロティック」に込めた乙女心 「女の子はいつもヒントを散りばめている」

リアルサウンド

18/11/14(水) 19:00

 3人組ボーカルグループのMia REGINAが、TVアニメ『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』(以下、『閃乱カグラ』/TOKYO MXほか)エンディング主題歌「純正エロティック」を収録したシングルをリリース。昼間はメイクという鎧をまとって頑張る女性の、帰宅後のリラックスしているワンシーンをのぞき見するような楽曲「純正エロティック」をはじめ、今作はc/wの2曲もすべて只野菜摘が作詞。“純正ちゃん”を主人公にした、女子力満載の1枚になった。3人が思う“只野イズム”とは? また「乙女心に気づいてほしい」と話す3人が、垣間見せる理想の女性観にも注目。

(関連:Mia REGINAが「純正エロティック」に込めた乙女心 「女の子はいつもヒントを散りばめている」【写真】

■テーマは“自宅セクシー”

ーー「純正エロティック」は、最初に聴いてどう思いましたか?

ささかまリス子(以下、リス子):最初はデモで曲だけ先に聴かせていただいたのですが、すごく爽やかなイメージだったので、『閃乱カグラ』の世界観と、どうリンクするのかな? と思っていたんです。それでタイトルと歌詞をいただいたら曲調とすごくギャップがあって、それは衝撃でした。

霧島若歌(以下、若歌):曲のデモだけを聴いた時は、明るくて爽やかだったから、まさかこういうタイトルと歌詞になるとは想像していなくて。「え!『純正エロティック』?」って。

上花楓裏(以下、楓裏):タイトルを知った時は、ちょっと構えてしまいましたけど、曲と一緒になると爽やかさもあって。すごくいいなって思いました。

ーー女の子の気持ちが、いたるところに表れた曲ですね。

若歌:特に女の子が共感しやすいものになっていると思います。歌詞も踏まえて聴き込むと、歌の登場人物の女の子の気持ちが、分かってもらえるんじゃないかなって。

リス子:背伸びをすることに慣れなくて、疲れちゃった女の子の歌なのかなって思います。それに家の中の感じがあるので、みんなもホッと安心して、リラックスしている時に聴いてほしいです。それでMVも、お風呂のシーンが中心になっているんだと思うので、その部分ではすごく世界観を表現してくれているMVです。

ーー外で背伸びして頑張って、家に帰った途端に気が抜けてリラックスしている様子が感じられますね。

リス子:そうそう。女の子はメイクを落として、やっとリラックスできる。だから“自宅セクシー”っていう感じですね。

ーー男は女性のスッピンが好きですからね。

若歌:でも女の子は、絶対にキメキメのメイクじゃないとダメだと思って武装しちゃうところもあって。そういう武装を解除して、鎧を脱いだところもいいよねって言ってほしいというメッセージが、この曲からは伝わってきます。

ーー〈強がりを溶かして じょうずにあまえる〉という歌詞もあって。そこは楓裏さんが歌ってますけど。

楓裏:歌ってますけど、でも私は、逆に強くなりたいですけどね(笑)。むしろ〈やさしくなりたいし〉というところに共感するかな。やさしくなりたいとも思うので。

リス子:もう十分やさしいと思うよ(笑)! 2番のAメロは私が歌っているんですけど、〈ためいきに混じった残酷さのようなもの品切れ〉という歌詞のワードが斬新だと思って。残酷さって、吐き出すものではないけど吐き出したいと思うもので、それをためいき混じりで吐き出すというのは、悪態をつきたくないのかな? って想像できます。疲れたOLさんが、今日も嫌なことがあったけど、あったんだよねって口にするのもやさしくない感じがして嫌だと思ってる感じが出てます。

ーー同時に『閃乱カグラ』の要素も盛り込まれていますね。

リス子:はい。頭の〈飛ばす飛ばされる〉とか、〈右膝についたアザ〉とか。でもむしろ『閃乱カグラ』のほうが、意識して歌詞に合わせてくだっていて、特にEDの映像は、歌詞とのマッチングが素晴らしくて、みんなで「うれしいね」って話していたんです。膝のアザを見ているシーンもあるし。

若歌:『閃乱カグラ』のキャラクターはいつも戦ってるから、戦いの日々に疲れることもあるだろうし、戦っていればアザもできるだろうし。〈ゴージャスなドレスも破る〉は、戦ってるうちに服がどんどん破けるのも想像できる。『閃乱カグラ』とも、すごく通じている歌詞になっていますね。

ーー『閃乱カグラ』は知っていましたか?

若歌:人気のある作品だとみんな知っていたので、「私たちでいいのかな?」というプレッシャーも最初は感じました。

楓裏:ハラハラドキドキするストーリーで、それでいて和風でもあって。たまにセクシーなシーンがあると「はわわ~」と思って観ています(笑)。

若歌:セクシーなシーンもありますけど、お互いを信頼して認めているからこそのライバル関係を感じるシーンもたくさんあって。私たちもライバルとまで言うと大げさだけど、そういう部分が無きにしもあらずです。

ーーレコーディングでは、何か意識したことがありましたか?

リス子:意識したのは、声を張りすぎないことです。私の中ではさっきも言った“自宅セクシー”をテーマにしていたので……家で歌う時は声を張らないから、ファルセット気味で歌いました。ノッてくるとバーンと声を張りたくなるので、そうならないように抑えて、「ここは自宅だ」と自分に言い聞かせながら歌いました。

若歌:私は場面を想像しました。〈シンプルな女になりたい〉と歌っているところは、きっと考え事をしている感じなんだろうとか。そういう意味では、表現の仕方を大事にしましたね。それでサビでは、「私が守る!」くらいの強さを持っていると想像しました。自分の中で、歌詞の中でさまざまに変わる表情を大切にしました。

楓裏:私はタイトルが「純正エロティック」ですけど、曲が爽やかなので、けっこうパキパキしたイメージで歌いました。エロティックさを強調しないというか。

ーーところどころに入っている〈haー〉は、最後だけ〈はー〉になっていて、ここがポイントですね。

リス子:最後だけひらがなの〈はー〉で、そこが私のソロになるとは思っていなかったので意外でした。きっと良い〈はー〉が出せたのかな(笑)。それまでの〈haー〉は歌として発しているんですけど、最後の〈はー〉だけはセリフとして言っている感じです。

ーー〈葛藤純正エロティック〉と歌うところは、3人で順に歌っていて。

リス子:若歌様が〈葛藤〉、楓裏さんが〈純正〉と歌って、最後の〈エロティック〉が私なんですけど、ライブでは二人にパッパッと照明が当たって、最後は私にフォーカスされるので緊張します。キメなので「噛んじゃったらどうしよう~」って(笑)。

■3曲の主人公は“純正ちゃん”

ーー「純正エロティック」のMVは、お風呂シーンが話題。三者三様の自宅での様子のようななイメージで、3人のプライベートをのぞき見している感じがあって、妄想のしがいがあるMVですね。

楓裏:私は実際に、MVで着てるようなパジャマを着てますから。

リス子:衣装のジェラートピケもおしゃれでいいなって。

若歌:単に絵面の問題だけじゃなく、「楓裏さんはきっとパジャマだよね」とか「リス子はこういうのを着てそう」という話し合いや、スタッフからのリサーチもあった上でのMVなので、すごく私たちのイメージにぴったりだと思います。設定の部分とリアルの部分が入り混じっているので、どこがリアルなのか想像してほしいですね(笑)。

リス子:私は、楓裏さんのデコ出しにびっくりした!

楓裏:ああ。髪型はすごく迷いました。お風呂に入る時は二つ結びにしないだろうし、いろいろ試行錯誤した結果、ああいうデコ出しになりました(笑)。

リス子:普段おでこを出していることがないので、普通は見られないものを見ている感じで、ファンの方がスクショしまくってた(笑)。

ーーところで『閃乱カグラ』の中で、頑張ることと楽しむこと、戦うことと守ること、といった感じで「刀と盾」の比喩が出てきます。みなさんの中で今、「刀と盾」に例えられるものはありますか?

リス子:オンとオフみたいなことで言えば、私は洋服で気持ちが変わるので、守ってる服と攻めてる服とか意識しますね。ちなみに本日の服は、どっちだろう~……大人に見られたいと思って着てきました(笑)。そういう部分では、『純正エロティック』寄りの大人って感じでしょうか。癒やしというか。逆に攻めてる時は、戦う時なので、穴の空いたデニムとか履いています。

楓裏:私は、そもそも何をやって攻めたらいいのか分かっていないので、それを見つけるところから始めたいと思っています。

若歌:でも、それこそライブの中に、刀と盾があるのかもしれないって思います。ライブって自分たち自身が楽しんでいないとお客さんを楽しませられないと思っているので、まずは自分が率先して楽しむことを意識するんですけど、でも楽しいだけではダメだなと思う瞬間もあって。冷静と情熱の間じゃないけど、ライブの最中でも自分のステージングや歌の良し悪しを俯瞰して、葛藤している感覚もあるんです。そのバランスが、ある意味でそうなのかなって思います。ちゃんとしっかり守る盾の部分もありつつ、お客さんにぶつけていく刀の部分も持っていないといけない。そういう『閃乱カグラ』の刀と盾に通じる2つが、同時に存在しないといけないのがライブなんだと思います。

ーー今作は、カップリングの「Enchante」と「ピンヒール・ムーン」も「純正エロティック」と同じ只野菜摘さんの作詞で、「Enchante」の歌詞には〈パジャマ〉や〈バスルーム〉が出てきていて、「純正エロティック」と絶妙にリンクしていると思いました。

リス子:まさしくそのとおりです。「純正エロティック」が最初にできたんですけど、その主人公のことを私たちは“純正ちゃん”と呼んでいて、2曲目も3曲目も純正ちゃんのお話なんです。

若歌:「純正エロティック」はアニメ『閃乱カグラ』の放送に合わせて制作したので、かなり早い段階にできていて、じゃあ残りの2曲をどうしようかと話し合いを進めているところで、完成した「純正エロティック」をみんなで聴いたら、「この純正ちゃんはなんていい女なんだ! 純正ちゃんの別の顔も観てみたい!」と盛り上がってしまって。それで、只野菜摘さんに純正ちゃんの別の物語を書いてもらってできたのが「Enchante」と「ピンヒール・ムーン」です。

リス子:人は誰しもいろいろな顔を持っているものなので。それに只野さんは、「純正エロティック」のMVを観てから、「Enchante」の歌詞を書いてくださったそうなので、それで〈バスルーム〉とか〈パジャマ〉とかが出てきているんです。

ーー「Enchante」は、女子のパジャマパーティーのようなイメージだと思いますが、みなさんもやったりしますか?

若歌:「Enchante」の歌詞から想像されるような、キラキラしたインスタ映え女子会みたいなことは一切しませんけど、普通に友だちと御飯に行ったり泊まりに行ったりはしますよ。

リス子:私の中で「Enchante」の女子会は、第二外国語でフランス語を履修している女子大生の集まりというイメージです(笑)。最近は私たちも、初めて会った人と乾杯する時に「Enchante」って言ってるんです。

楓裏:「Enchante」は、「初めまして」という意味なので。

若歌:歌詞の中には〈EnchantそしてEnchante〉と、似た言葉が出てくるんですけど、〈Enchant〉は「誘う」という意味なので……友だちを誘って初めてまして! って乾杯しているんです。純正ちゃん主催の女子会に、友だちの友だちとかいろんな子が集まってきているみたいなイメージですね。

ーー曲はSCREEN modeの太田雅友さんの作編曲で、楽しいパーティーチューンですね。

楓裏:サンバっぽい曲調ですね。歌詞も女子会っぽいので、レコーディングも楽しかったし。Aメロには掛け合いがあるので、そこはライブでお客さんが歌ってくれてもいいと思うし。

リス子:ライブではタオルを回したいです。

ーーもう1曲の「ピンヒール・ムーン」は、ビッグバンド・ジャズのサウンド。

リス子:細い三日月をピンヒールの形に例えている、とても素敵な表現のタイトルです。曲調も大好きですけど、このタイトルと歌詞がついて、より好きな曲になりました。ここまでのジャズは、今までなかったので新鮮でしたね。でも譜割りがけっこう複雑なんです。

楓裏:歌うのは難しかったです。こういう曲調はほとんど初めてだったから、どういう感じで歌ったらいいのか、すごく考えました。それに譜割りも、どこで切るとか細かいので、すごく集中して歌いました。

若歌:ストーリーが思い浮かぶ感じで、曲を聴いているだけで映画のワンシーンを観ているような気持ちになります。

■Mia REGINAが感じる只野菜摘イズム

ーーみなさんはこれまでに、只野菜摘さんの歌詞を歌ったことは?

リス子:Mia REGINAとしては初めてですけど、『アイカツ! – STAR☆ANIS』などでお仕事をさせていただいたことがあったので、5年くらい前から交流があります。だから私たちのことも知ってくださっている上で、今回の歌詞ができたんじゃないかと思います。私は、只野菜摘さんの歌詞が大好きなので、今回作詞をしてくださっただけでうれしかったです。

若歌:『アイカツ!』の時はキャラクターソングで、キャラクターの心情を大事に書いてくださっていたのですが、今回はMia REGINAの等身大の姿を書いてくださっているので、それがすごくうれしかったです。

ーー今回の3曲では、どんなところに“只野菜摘イズム”を感じますか?

リス子:このシングルの3曲は、特にストーリー性を感じます。その上で、日常で使う言葉を面白い組み合わせで歌詞にしてくださっていて、決して難しい言葉を歌っているわけではないので、覚えてもらいやすいと思いますね。お店で「品切れ」って文字を見たら、「純正エロティック」の〈残酷さのようなもの品切れ〉というフレーズを思い出すだろうし。それに「ピンヒール・ムーン」で思うのは、普通はサビで主張が強いことを言いたくなりがちなのに、〈私はずっとすわっている〉と歌っていて。斬新な表現だなって思いました。

楓裏:只野さんの歌詞は分かりやすいというか、シーンを想像しやすいので、歌う側としてはすごく歌いやすい歌詞です。それに言葉がおしゃれですよね。

若歌:歌詞をいただいて最初にパッと読んだだけでは、何のことを歌っているのかすぐには分からないんですけど、でもひとつ分かると、どんどん他の部分も分かってきて、最終的にすごく分かりやすいんです。そういうところに只野さんらしさがあって。理解が進めば進むほど、この歌詞の面白さがどんどん分かっていくというか。「ピンヒール・ムーン」なら、付き合ってはいないけど周りからは付き合ってると勘違いされる相手がいて、このあとの進展具合を心待ちにしている感じが伝わるし。

リス子:きっと純正ちゃんは、普段はスニーカーで、いつもと違う自分に気づいてほしいんです。ピンヒールを履いてる時点で「気づけよ!」っていう、この女心ったらないですよね。

若歌:気持ちが見え隠れしてるよね。今作に関して言えば、そういうところが只野さんっぽいのかもしれないです。

ーー女子からの男子に対する“気づけよ”アピールが、しっかり込められているわけですね。

リス子:Mia REGINAの男性ファンはこれを聴いて学んで、女心に気づけるようになって、モテるようになってほしいです。毎回こうやって曲で、ファンを育てていこうと思います(笑)。

若歌:足元に限らずネイルとか、ちょっとした変化にも気づいてほしいです。でも、自分からは言わないのが、乙女心です。

リス子:女の子は、いつもヒントを散りばめまくっているんですよ。

ーー「純正エロティック」では〈シンプルな女になりたい〉とも出てきます。みなさんは、どんな女性になりたい?

若歌:私は「純正エロティック」のタイプかな。それこそ〈シンプルな女になりたい〉というフレーズを読んで、「ああ、確かにそうだな~」って思いました。それで、ちょっと強がっているのが「ピンヒール・ムーン」なのかなって思ったりもするんですけど……乙女心って難しいです(笑)。

楓裏:私は、あまり女っぽい女の人が好きではないので。けっこうバリバリ働く系の女の人が好きだから、「純正エロティック」の子なのかなって思う。

リス子:私は「ピンヒール・ムーン」派なんだよな~。ヒントだけ散りばめておいて、あとは気づいてもらうだけっていう。なりたいっていうか、共感するっていう感じかもしれない。そういうことを隠さず、素直に言える女性になりたいです。

若歌:『閃乱カグラ』を観ている視聴者は男性が多いと思いますけど、このシングルに限っては、女性のほうが共感できたり納得できる部分が多いと思うので、ぜひ女性にもたくさん聴いてほしいです。そもそも私たちのファン層は、こういうグループの中では比較的女性が多いほうですし、大人の女性もけっこういらっしゃるので、きっと共感してくださると思います。

リス子:女性限定のイベントもやってみたいなって思っていて。それに衣装も、毎回女性目線からでも可愛いと思っていただけるものを理想としています。結成当初から衣装はボヘミアンを意識していて、そういう民族っぽいものって女性はけっこう好きですからね。実際に今回のピンクの衣装も、黒のハーネスがついていたりしていて甘すぎないところは、女の子ウケがとてもいいです。

ーー今回の3曲を生で聴ける機会はありますか?

若歌:11月23日には東京ドームシティ ラクーアガーデンステージでリリースイベントがあって、25日には渋谷チェルシーホテルで私たちの主催イベント『アニ☆ディア vol.5』があります。ラクーアではシングルの3曲を全部歌う予定です。ぜひ女性の方のご参加もお待ちしております!(榑林史章)

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