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SNSで“トレンド”を生み出す秘訣とは? あさぎーにょ、KID CROW、ドアノブロックが語る

リアルサウンド

18/7/27(金) 12:00

 ソニー・ミュージックエンタテインメント主催のオーディション『Feat.ソニーミュージックオーディション』ファイナリストが決定した。

 Feat.ソニーミュージックオーディション』は、音楽トレンドに新風を吹かせるアーティストを募集したオーディション企画。ファイナリストには、ソニーミュージックがトレンド作成に必要な予算、スタッフ、インフラ、ワークショップをバックアップ、音楽トレンドランキングのグランプリを目指していく。

 今回ファイナリストに選ばれたのは、あさぎーにょ、KID CROW、SUKISHA、ドアノブロック、葉山柚子、夜中出社集団(五十音順)の計6組。ファイナリストたちに密着したリアリティショー『Feat.ソニーミュージックオーディション』のオンエアもGYAO!と音楽チャンネル・MUSIC ON! TV(エムオン!)でスタートしている。

 リアルサウンドでは、ファイナリスト6組のインタビューを2回に分けて掲載。本稿では、あさぎーにょ、KID CROW、ドアノブロックの3名にSNS上でバズを起こし“トレンド”を生み出すための戦略をはじめ、アーティスト活動を始めたきっかけ、オーディションを勝ち抜くための秘策になどついて話を聞いた。(編集部)

あさぎーにょ「強みは“ぶっ飛んだことができる勇気”」

 YouTubeの個人チャンネルで23万人のチャンネル登録者数を誇るクリエイティブアーティスト・あさぎーにょ。“へんてこポップ”をテーマに楽曲や映像制作を行うほか、モデル、タレント、プロデューサー、イラスト制作に至るまで幅広いアーティスト活動を展開。自身で映像編集を行う“歌ってみた動画”をはじめ、オリジナルソングでお菓子をPRする「勝手にCM作ってみた」シリーズ、最近ではボーイズバンド・noovyとフィーチャリングしてMVを制作するなど、その独自の世界観で着実に知名度を高めている。

ーーあさぎーにょさんがアーティストとして活動を始めた経緯を教えてください。

あさぎーにょ:高校卒業後に大学へ進学したものの、一年で中退して19歳の時に上京したんです。そこから路上やライブハウスで音楽活動を始めたのが始まりですね。在学中はずっと自分のやりたいことをやれていない感覚があって、それで時間だけが過ぎていくのが耐えられなくなったんですよね。

ーーYouTubeで活動を始めたのもその頃からですか?

あさぎーにょ:YouTubeで活動を始めたのは2年前くらいです。最初は音楽を届けるツールとしてYouTubeを活用していたのですが、ある時に自分がやりたいのは歌うことではなく、音楽を媒介して何かを伝えること、発信することだと気がついたんですよね。当時は歌=歌手みたいな印象が強くて、CDを出したり、ライブすることがすべてだと思い込んでいたんです。でも、YouTubeで世界が開けたというか。そこから映像の編集を独学で勉強して、音楽+αの動画だったり、ビデオブログみたいなものも作るようになって。今はクリエイティブアーティストという肩書きで、日々コンテンツ制作を続けている感じです。

ーーこのオーディションを受けたきっかけは?

あさぎーにょ:常にもっとスケールの大きなことをしたいと考えていたので、このオーディションがそのきっかけになれば、と。やっぱり自分だけの力だと限界もありますし、様々な人と関わり合っていくことで、今まで誰も作ったことのないものができると思いました。やっぱりいつも見てくれている人が持つ私のイメージを覆すものを作りたいですし、常に進化していくつもりで活動してきたので、みんなの期待をいい意味で裏切るものを作りたいなって。

ーーやはりトレンドを作る上では驚きが大事ですよね。

あさぎーにょ:そうですね。ただ、バズは狙って簡単に生み出せる訳じゃないと思うので難しいところではあります。でもファンの方と一緒に進んでいることが私の強みだとも感じていて。たとえばTwitterやYouTubeのコメントなどでファンの方とコミュニケーションをとることで、みんな私のチャレンジを応援してくれるし、出来上がったものを喜んでくれる。そういう人たちが私の動画を広めてくれることもあります。今のYouTubeの登録者数も、そうやって少しずつ増えていった結果だと思うので。

【勝手にCM作ってみた】アーモンドチョコの歌

ーーこれまでお菓子をテーマにした動画や歌ってみた動画など、様々なコンテンツを制作していますが、なにか発想のルーツはありますか?

あさぎーにょ:私は全部独学だし、ルーツは特に思いあたるものはありません。しいて私の強みをあげるとしたら、ぶっ飛んだことができる勇気を持っていること。これをやったらヤバイやつって思われるだろうなってことも躊躇なくできます(笑)。やっぱり初めてのことは不安もあるし、周りからどう思われるのかなって考えたりもするけど、そこを含めて楽しいんです。自分のワクワクを一番大事にしたいし、恥ずかしさでそれを無いものにするのはもったいないですよね。そんな私を見て、みんなもワクワクしてくれる状況が理想だと思っています。

ーーYouTuberの動画はどれを見ても思い切りがいいですよね。

あさぎーにょ:やっぱり、やりたいと思ったことを実現する行動力は大事で。たぶんYouTuberやインスタグラマーになりたい人も増えてると思うんです。でも、恥ずかしさとか、クオリティを気にして足踏みしている人も多いと思っていて。でも失敗して進むのが大事なんですよ。とりあえずはアウトプットですね。iPhoneひとつあればできることなので、まず発信することで一歩が踏み出せますよ。

ーー今ではYouTube以外にも様々な映像配信プラットフォームが生まれています。あさぎーにょさんは、そういう状況をどう見ていますか?

あさぎーにょ:単純にすごいうれしいです! Tik TokもIGTVも新しい発信の仕方だと思いますし、私としてもYouTubeだけで収まりたいわけではないので、いろんなプラットフォームであさぎーにょの世界を確立したいです。Tik Tokではオリジナル曲を楽曲提供させて頂いているんですけど、すごく面白くて。みんなが真似しやすい映像って、遊べる音楽ってどんなのだろうって考えるのは自分の中でも新しかったですね。

ーー今回グランプリを獲得するためにどんなものを作るつもりですか?

あさぎーにょ:新曲のMVに登場するパジャマを販売するんですけど、アイテムにQRコードを付けて音楽も聴ける仕様になっているんです。たまにCDが欲しいと視聴者の方から言われるのですが、私はCDを出す気持ちはあまりないし、配信するだけなのも面白くないなと思っていて。そもそも私はCDを再生する機械すら持っていないですし。それなら、私は可愛いアイテムに音楽もつけちゃおう、と。それが私らしいし、ファンの人たちも喜んでくれるかなって。あと、この施策を私のファンの方以外のもっと沢山の人に知ってもらいたいと思い記者会見を開きました。普通の記者会見ではない前代未聞の記者会見を開きたくて。テレビや新聞だけではなく今の時代は個人個人が発信力やメディアを持っている時代なので様々な媒体で活躍するインフルエンサーさんを記者として募集しました。そして私の活動に興味を持ってくださった方が約100名集まってくださり、それぞれのメディアで今回の施策を発信して頂きました。

ーーたしかに拡散力は高そうですね。では、最後にグランプリを獲得したあとのビジョンを教えてください。

あさぎーにょ:そうですね……テクノロジーにもすごい興味があるので、VFXやCGを使った動画を作りたいです。でも、単純にテクノロジーが先行するようなものではなくて、テクノロジーを絡めることでよりコンテンツがかわいくなったり、面白くなったりするもの……そういうものを作るのが今の夢です。

■あさぎーにょ 関連リンク
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公式サイト

KID CROW「クオリティよりも発想の面白さが重要」

 2017年に日本に帰化してアーティスト活動を始めたラッパー・KID CROW。3年前に日本語ラップと出会いHIPHOPに傾倒し、その後はAbemaTV『ラップスタア誕生!』に出演、路上でのフリースタイルバトル(サイファー)を行うなど、日本のHIPHOP文化を海外に広げることを目標に日々活動している。今回のオーディションでは、テクノロジーとHIPHOPを融合したコンテンツなどでグランプリを狙う。

ーーKID CROWという名前の由来は?

KID CROW:幼稚園児のころって将来なりたいものを聞かれるじゃないですか? みんなは消防士やキャビンアテンダントとか言っていたと思うんですけど、僕はカラスだったんです。子どものころ、カラスになりたかった。それでKID(子ども) CROW(カラス)です。

ーー日本に帰化されていますが、そこに至る経緯を教えてもらえますか?

KID CROW:母親が日本人で、父親がアメリカ人とフランス人のハーフなんですよ。だから幼少期から日本、アメリカ、カナダの3カ国を転々としていました。幼稚園から小学校は日本で、たまにカナダ、高校から大学はアメリカで暮らすことが多かったですね。でも、日本でやりたいことがあったから日本で暮らそうと決めて。音楽活動もそのひとつです。

ーーラッパーとして『ラップスタア誕生!』にも出演するなど、ずっとヒップホップが主なスタイルなんですか?

KID CROW:子どものころはピアノ、バイオリン、ギターを弾いていました。親が音楽好きなので、教育の一環でしたね。高校時代はヘビーメタルとアコースティックギターが大好きになって、バンド活動もしていました。でも、ある時からヒップホップを聴き始めて、そこからずっと今のスタイルで音楽活動を続けています。

ーーヒップホップに惹かれた理由はなんですか?

KID CROW:ヒップホップは単純に音楽だけでなく、ポエトリーリーディングの側面もあるのが面白いです。もともと言葉遊びが好きだったし、ルーペ・フィアスコの作品に衝撃を受けて。フィアスコは言葉の裏に意味を隠していて、さらにその意味の裏にもメッセージを隠すんですよ。まるでシャーロック・ホームズの小説を見ているような感覚を受けて、それまでヒップホップに抱いていた印象がガラっと変わりました。何回聞いても解読できないし、本当に奥深いものだなって。

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ーーヒップホップにも種類があると思いますが、KID CROWさんが目指すスタイルはなんですか?

KID CROW:入り口はルーペ・フィアスコでしたが、今はLil Uzi VertやYoung Thugみたいな実験的なヒップホップに興味を持っていて、今後作っていく作品でもリリックに頼らずに、純粋に音として楽しめるようなヒップホップがやりたいんです。少しラップの概念から距離を置くというか、言葉を音としてトラックに乗せた時にどんな音楽となるのかーー言語も関係ないので国境を越えるものができる気配がするんです。今のヒップホップを聴いていても、英語なのに耳に入ってこない作品もよくありますよね。アンビエント音楽として聞こえますが、言いたいことはニュアンスで理解できるような作りになっている。今はそういう言葉に縛られないスタイルを目指して楽曲を作っています。

ーー今回のオーディションで作りたい音楽も考えていますか?

KID CROW:海外に向けたものを作りたいと考えています。日本らしいドメスティックな部分を盛り込んで、日本のヒップホップ文化を海外の人にもわかりやすく伝えられるコンテンツ。例えば日本のラッパーを集めて世界にアピールする動画とか、AIが作詞作曲したものを日本のトラックメイカーとアレンジしてMVを作るとか。もしくは、言語ではないなにかでヒップホップを作るのも面白いかなって。

ーーSNSで拡散する上での作戦はありますか?

KID CROW:僕はSNSの活用が少し苦手なので、そこは企画力で勝負したいです。でも、アメリカのHarmon brothersという会社はバズを生みだすのがすごい上手くて。そこではYouTubeで面白い広告動画を作るのですが、アメリカにはない“起承転結”を動画にうまく活用したり、偉人の言葉を引用したりと、フックになる要素を動画にうまく組み込んでいたんですよね。ずっとその会社を研究して論文も書いていたので、その時の知恵が役に立つかもしれませんね。きっと音楽もクオリティの高さより、発想が面白いものがバズるような気がします。ワックスというラッパーが「Low Budget」という曲を作った時は、フライパンなどの身の回りにあるものでトラックを作っていて、すごく驚きました。そういう視聴者に驚きを与えられるものを作っていけたらと思います。

ーー他のファイナリストで気になる人はいますか?

KID CROW:まずはあさぎーにょですね。彼女は独創的で面白いです。あと、セックスラペチーノは存在が上手いなと思います。あとは、葉山柚子さん。彼女は17 Live(イチナナ)というホームグラウンドを持っているので、火がついた時の爆発力があると思います。都道府県を巡るという企画もファンと直接コミュニケーションを取れるので、ファンがつけば止められないと思います。

ーーしっかりリサーチしてるんですね。

KID CROW:やっぱりトレンドを作るためには話題性だけではダメだと思うんですね。話題と紐づく、人を動かすなにかがないと一瞬で終わってしまう。人の考え方に影響を与えて、なおかつ波及させていくコンテンツを考えなければならないな、と。

ーーグランプリを取った後、アーティストとしてのビジョンはありますか?

KID CROW:アーティストとしてやりたいことはオーディション期間に全部やるつもりです。でも、<88rising>のアーティストとはコラボしてみたいですね。今回のオーディションの企画でも声をかけてみるつもりですが、難しいかもしれないので(笑)。でも、グランプリを獲得して、アーティストとして箔がつくことで実現できればと思います。

■KID CROW 関連リンク
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ドアノブロック「衝撃がトレンドに繋がる」

 ドアノブロックは、セックスフラペチーノ(Vo)、クソメヤ(Gt)、スズキ(Gt)、キューティクル♡リカ(Ba)、ファンタス☆ジュン(Dr)の5人からなるロックバンド。2013年に高校の軽音部で結成され、“-愉快犯バンド-「世界、ドン引き。」”をコンセプトに活動。2017年に行われたオーディション『RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18』の優勝アーティストに選ばれ、ロックフェス『COUNTDOWN JAPAN 17/18』のステージでパフォーマンスを行い注目を集めた。

ーーまずはバンドを結成した経緯から教えてください。

セックスフラペチーノ(以下、セクフラ):メンバー全員が高校の同級生なんですけど、軽音部で知り合ったのがきっかけで、まぁ色々あってなんとなくこのバンドができました。

クソメヤ:ちゃんと説明すると、それぞれバンドを組んでいたんですけど解散しちゃって。高校1年の文化祭で今のメンバーでライブすることがあって、そこで落ち着きましたね。受験期間で休んでいた時期もありましたが、もう少しで5年経ちます。

ーー“愉快犯バンド”という肩書きがありますが、このコンセプトは結成当初から決まっていた?

セクフラ:コンセプトって誰が考えたの?

クソメヤ:セクフラが高校時代から面白いやつだったんで、彼女を主体にしたバンドができたら面白いなって考えてきたんですけど……。

セクフラ:これ(頭の結束バンド)つけると頭おかしくなりそう(笑)。

クソメヤ:じゃあ一回外そうか。で、バンドのコンセプトは?

セクフラ:高校生の時、私は周りからドン引きされるのが快感だって気づいたんです。

「プラスチック隕石」LIVE/ドアノブロック

ーーというと?

セクフラ:たとえば、友達のバンドが練習している場所に乱入して、マイクを奪ってひっちゃかめっちゃかにしたり、バラードを練習してるのにデスボ(デスボイス)で邪魔するみたいな。そうすると当然みんなウザい顔するんですよね。でも同時に面白がってもくれて。それが楽しくて続けてたら、クソメヤがそういう曲を作ろうって声を掛けてきたんです。

クソメヤ:一緒にやろうと決めた時に「プラスチック隕石」のもととなるような曲を作ったんですけど、そのまま披露してもセクフラのいつもの面白さがステージ上で活かされないなと思って。その時にデスボで邪魔するみたいな行動を見て、これを曲に入れたら面白いんじゃないかって。曲としてもインパクトがあったし、みんなが驚くようなものができたなっていう手応えもあった。そこからバンドのスタイルも徐々に今の形に固まってきたというか。

セクフラ:それで「世界、ドン引き。」-愉快犯バンド-です。

ーーちなみに、メンバーから見てセックスフラペチーノさんの印象はどうですか?

ファンタス☆ジュン:僕は面白いなーとしか思いませんね。でも、彼女とバンドを組むことになって、普通の人生を送るよりも、こっちの方が絶対楽しいとは直感しました。それに、本当にヤバすぎてついていけないってほどでもないですし、逆にセクフラが気持ち悪いことをやればやるほど面白いですね。

スズキ:意外と普通なんだよね(笑)。最初からそんなキャラだった?

セクフラ:最初は隠してたんだよね。もともとはこんな感じ。

スズキ:まぁ最初は関わり合いたくないなって思ってたんですけど、話したら普通に面白くて。普段そんなにヤバイやつではないんですけど、ステージの上やこういう場所に来るとイキっちゃうんですよね。でも、やっぱりバンドの顔なんで。セクフラが面白く見えるように僕らも立ち回っていけたらなって。

キューティクル♡リカ:自分では考えられないようなことをやるのにはいつも驚かされますね。

セクフラ:めっちゃ適当じゃん(笑)。

ーーオーディション『RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18』で優勝したタイミングは反響が大きかったのでは?

クソメヤ:そんなにあったかな……でも一番おいしかったところをカットされちゃったんですよ。

セクフラ:『RO JACK』で優勝して『COUNTDOWN JAPAN 17/18』に出演することが決まった時に、なにかやらなくちゃっていう使命感に駆られたんですよ。それで演奏の途中、ステージ上で上半身裸になって歌ったら、スタッフさん含め周りからドン引きされちゃって(笑)。本当はYouTubeにライブ映像がすべて上がるはずだったんですが、私が脱いでるところだけは全部カットされました。

クソメヤ:でもただ上裸になるのではなくて、胸の部分はキャンディーで隠してたんですよ。あの時にセクフラがやりたいことというか、ポップで可愛くてエロっていう世界観を体現できたと思ったんですけどね。

ーーみなさんは知っていたんですか?

セクフラ:最初から脱ごうと決めていました! 私の中では計画的な犯行で。

クソメヤ:僕たちは全然知らなかったんですよ。でも、名前を知ってもらえるきっかけになったかもしれないし、バンドとしても箔がついたというか。「どうせなら出禁になってやる」くらいの勢いで臨んだステージだったので。初出場にして出禁ってなんか面白いですし。

ーーおそらく当時はSNS上で盛り上がっていたでしょうね。そういうセンセーショナルなパフォーマンスのほか、SNSなどで話題を作る時に意識していることはありますか?

クソメヤ:僕らって再始動してから本格的に活動を始めたのが1年くらい前で。休止期間中はSNSをうまく活用する方法をめちゃくちゃ考えましたね。YouTubeで毎日動画をアップしてみたり、セックスフラペチーノの写真を持ちながら全身白タイツの格好でハチ公前で踊る動画を配信したこともありました。そういう動画をコツコツ配信していたら高校生ぐらいの年代の間で少し認知されるような状況にもなって。ノウハウではないですが、その時に得たマインドはこれからも大切にしたいです……ってすごい真面目になっちゃった。

ーーたしかにSNSとの相性はいいかもしれませんね。今回オーディションを受けたのも、そういう強みを踏まえた上で?

クソメヤ:いや、ファイナリストに残るまで、全然オーディションの内容も知らなかったんですよ。

セクフラ:私の務めているライブハウスにオーディションのチラシがあって。中身を読んでも理解できなかったので、とりあえず応募してみました。

ーーちなみに、今はオーディションの内容を理解した上で作戦も立てているんですか?

キューティクル♡リカ:最初は周りにどうやったら負けないか考えていました。でも、結局は自分たちがやりたいこと、面白いと思えるものをやったほうが良いって結論になって。

クソメヤ:愉快犯というコンセプトに則ったことがしたいんですよ。僕らはバンドなんですけど、エンターテイナー集団でもあると思っていて。MVで宇宙人100体を引き連れて海辺を歩くとか、誰もやりそうもないことをやってインパクトを残したいですね。やっぱり驚きが大事だと思うので。

セクフラ:あと、オバケ屋敷を作ってライブするとか、銭湯でライブするとか、普通ならライブをやらない場所でライブをやりたいなって考えてます。

ーー普段、そういう案を考えるのは誰の役目ですか?

セクフラ:基本的には私ですね。ほかのメンバーはだらけてることも多くて、一番最初にちゃんとやろうって声を掛けるのは意外と私なんですよ。それでみんなで案を考え始めて、でもみんなからなにも出てこなかった時に、パッと閃くことが多いです。

クソメヤ:あとは、やっぱり音楽が中心にあるので、楽曲から宇宙人や妖怪みたいなイメージを膨らますことが多いです。

ドアノブロック-「ドスケベ団地妻」MUSIC VIDEO

ーー作詞と作曲は、セックスフラペチーノさんとクソメヤさんが担当ですよね。

セクフラ:良い詩を書くんですよね、私。小学生の頃から詩を書き溜めていて。題材は映画やドラマから決めることもあるんですけど、言葉遊びも好きで。このリズムと言葉を合わせたら面白いし、歌いやすいみたいな遊びにハマっていて。でも、ちょっと前に「この歌詞に誰が心を動かされるの?」と言われてしまって、一時期歌詞が全然書けなくなっちゃって。人の心を動かすことを意識すると、クサいというか、気持ち悪い感じになっちゃって。

クソメヤ:ちょうど1年前くらいの話ですね。

セクフラ:でも、あんまりまわりから言われたことを気にしてもしかたないなと、今はもう復活しました。

ーーなにかを伝える、という意識はない?

セクフラ:誰かになにかを伝えたいとは思いますが、それがメインではないです。伝わる人に伝わればいいなくらいな感じで。

クソメヤ:やっぱりセクフラは歌詞が面白いんですよね。だから僕はセクフラの歌詞から想像して曲を作りたいんです。その言葉に一番マッチするリズムとメロディを見つけたいというか。言葉が一つの楽器みたいになっているので、そこを意識して曲は作るようにしています。

ーーなるほど。オーディションに話を戻しますが、今意識しているファイナリストはいますか?

全員:いないです。

ーーそう思いました。では、トレンドを作る上で大事なものはなんだと思いますか?

セクフラ:トレンドってなんなのかわかんない! ファッション?

クソメヤ:はいはい。やっぱりバンドのテーマでもある衝撃が、結局はトレンドに繋がっていくものかなって。既存のもの、既視感のあるものを作ってもトレンドにはならないし、意味ないと思うんですよね。僕が感動するのは、そのバンドにしか出せない音楽で。そういう音楽を作れるバンドになりたいです。

ーー最後にグランプリの賞金はなにに使いますか?

セクフラ:とりあえず、全額飲みに使いたいと思います!

■ドアノブロック 関連リンク
YouTube チャンネル
Twittre(@doanoburock)
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(取材・文=泉夏音)

■番組概要
『Feat.ソニーミュージックオーディション』
GYAO!  毎週金曜日配信
MUSIC ON! TV(エムオン!)毎週木曜日放送
※MUSIC ON! TV(エムオン!)は一週遅れての放送。
出演者:平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)、池田美優

番組視聴/オーディション特設ページはこちら

■関連リンク
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