Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

米津玄師、DA PUMP、安室奈美恵、サザン、BTS……2018年を象徴するアーティストの作品

リアルサウンド

18/12/25(火) 8:00

 米津玄師の「Lemon」、DA PUMPの「U.S.A.」など、2018年の音楽シーンを彩ったヒット作を改めて紹介。2018年ももうすぐ終わり。過去の音楽に対するリスペクトを現代的なポップミュージックへと昇華した名曲、名盤をじっくりと楽しんでほしい。

(関連:米津玄師が「Lemon」に込めた想いとは? ドラマ『アンナチュラル』と特別ネット番組から紐解く

 ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌として書き下ろされた米津玄師の「Lemon」は、ダウンロード、動画再生数、SNSでの拡散、CDなど各メディアで高いセールスを記録、名実ともに2018年を代表するヒット曲となった。1980~90年代のJ-POPに通じる哀愁を帯びたメロディ、現在進行形のR&B、エレクトロと同期したトラック、残された者の悲しみを描いたリリックがひとつになったこの曲は、米津の最大の特徴である“先鋭性と大衆性の共存”をさらに推し進め、幅広い世代のリスナーの支持を獲得。クリエイティビティの高さを改めて証明すると同時に、国民的なアーティストへの道を大きく切り開いた。星野源、あいみょんなどと並び、2019年も音楽シーンの中心になることはまちがいないだろう。

 MVのYouTube再生回数は驚異の1億3000万回オーバー(12月25日現在)。インパクトのあるサビの振り付け、“ダサかっこいい”衣装やビジュアルも話題を集めた「U.S.A.」は、DA PUMPの見事なカムバックへとつながった。1990年代のユーロビートを現代的なトラックにリアレンジしたこの曲は、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」のリバイバルヒットに続き、“ちょっと懐かしい”“みんなで盛り上がりやすい”という現代のヒットの条件に合致していたと言えるだろう。もちろん、ISSAの圧倒的なボーカル力も「U.S.A.」の爆発的ヒットの要因。“上手い歌”“キレのいいダンス”など、わかりやすい肉体性をアピールすることも、楽曲を拡散させる重要な要素なのだと思う。

 2018年9月16日をもってアーティスト活動を終了させた安室奈美恵。ベストアルバム『Finally』のリリースは2017年11月だが、“Finally”をタイトルに冠したラストツアー『namie amuro Final Tour 2018~Finally~』の開催とともにロングセールスを継続。オリコン年間ランキングでも首位を記録するなど、圧倒的なセールスパワーを見せつけた。ユーロビート系のダンスチューンでブレイクした彼女は、2000年代中盤あたりから自身のルーツであるR&Bに方向転換。さらにエレクトロ、EDMなどのトレンドを取り入れながら、常に進化を繰り返し、平成を代表するスターとして存在し続けた。歌とダンスの実力はもちろん、自分の美意識、スタイルを貫く姿勢も、彼女が強烈な支持を得てきた大きな理由。まさに不世出のエンターテイナーだった。

 1998年にリリースされた企画アルバム『海のYeah!!』からジャスト20年のタイミングで発売されたサザンオールスターズのプレミアムアルバム『海のOh,Yeah!!』には、「TSUNAMI」「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」「HOTEL PACIFIC」「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」など、1998年以降の代表曲・ヒット曲を中心に全32曲を収録。2018年に配信リリースされた「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」「壮年JUMP」も収められ、現在進行形のサザンが堪能できるアイテムとして大ヒットを記録した。一聴して“サザン”とわかる偉大なマンネリズムを引き受けながら、時代によって楽曲をアップデートさせ続けるこのバンドは、デビュー40周年を迎えても絶好調をキープ。2019年のアリーナ&ドームツアーは、まさに国民的なイベントとなりそうだ。

 アメリカの週間アルバムチャート・Billboard 200で、韓国人アーティストとして史上初めて1位を獲得した『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』からわずか3カ月後に届けられた本作『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』は、“自分自身を愛する”をテーマに2017年から続いていた『LOVE YOURSELF』の完結にして、BTS(防弾少年団)の最初の集大成と呼ぶべきアルバムだ。現行のヒップホップ、R&Bと完璧にリンクしたトラック、緻密に構成されたストーリー性をあわせ持った本作によって彼らは、名実ともに世界的ブレイクを果たしたと言っていい。88risingの躍進ぶりを含めて、アジアのアーティストに対する世界的な注目度はさらに上がっていくだろう。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play