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新しい地図の3人の持ち味はより尖ってきた 香取が明かした稲垣&草なぎとの関係性から考える

リアルサウンド

18/10/29(月) 7:00

 “稲垣・草なぎ・香取 3人でインターネットはじめます“と掲げ、インターネットテレビabemaTVで『72時間ホンネテレビ』が放送されたのが11月2日だった。AbemaTVでは1周年を記念して期間限定で名場面が無料公開されている。

(関連:新しい地図と鈴木おさむ、リンクする活動スタンス 稲垣吾郎主演ドラマ『東京BTH』への期待

 森且行との21年ぶりの再会はもちろん、多くのゲストとのワチャワチャ場面も必見なのだが、個人的に好きなのは3人だけの真夜中トークだ。先日『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)で本人たちが振り返ったように、当時“新しい環境に飛び込んだ転校生のような心境“だったという3人が、探り探り行なったホンネトークが実に微笑ましいのだ。

 新しい地図をスタートするにあたって、何度も話し合いを繰り返してきたことを切り出す香取慎吾。草なぎ剛が「もーいいよッ! 慎吾、ふたりで南の島行こうぜ」と叫んだほど煮詰まってしまった場面もあったそう。それを言われた香取が「何言ってんの……」と苦い顔をしていたところを見ると、かなり追い込まれていたことが伺える。また、忙しい合間をぬって3人が顔を合わせるため、話し合いは深夜に及んでしまった日も。

 「(夜遅くなると)ピリピリするじゃん、(稲垣)吾郎ちゃんって」と苦言を呈する香取。「なんなの? 眠いの? けっこう大事なことをさ!」(香取)、「だって脱線してない?」(稲垣)、「ま、脱線するよね、ちょいちょい」(香取)、「だから、要点まとめて短期集中で、いい時間に話して効率を……」(稲垣)、「OK、それはそう思う」(香取)と、ふたりが真剣に意見をぶつけていると、草なぎはどこかから小箱を持ち出して、ゴソゴソ。飽きてしまったのかと思ったら「だから、真面目なんだよ、吾郎さんは(笑)」と2人の会話に参加してみせる。

 改めて今この光景を見てみると、この1年で彼らの持ち味はより尖ってきたように思う。稲垣吾郎はより強いポリシーを持ち、草なぎ剛はより自由奔放に、そして香取慎吾はより思慮深く……そのキャラクターにエッジが効いてきた。人は年を重ねるほどに丸くなっていくとはよく聞くが、3人はもしかしたら年齢と逆行しているのかもしれない。『JUNON』(12月号/10月22日発売)に稲垣が、そして『GINGER』(12月号/10月23日発売)に登場した香取の表情を見るとどうだろう。“40代?”と思わず驚いてしまうほどのエネルギーを感じる。

 稲垣には多くのマイルールがある。朝は朝食、卵のゆで時間は沸騰してから6分から6分半、映画館の座席は通路側、私服は黒かモノトーン、無駄な物は買わず、定期的に届く花を愛でる。“夜中は効率が落ちる”というのも、彼の中にある実績に基づくものだろう。そのなかでも、彼が最も大切にしているのは、バランス感覚だ。「長い間グループでやってきたから、今日誰が何を言い出すかわかんなかったりするじゃないですか(笑)。だからそういう柔軟性とか、その場で生まれるものとかは大切にやってきたし、それは僕の中で不滅って言ったらちょっと大げさだけど、変わらないことかもしれないですね」。ポリシーが強いことと、ライブ感を大事に対応していくことは、一見すると矛盾している。だが、彼の中ではその柔軟性を持ち合わせたいというのもポリシーの一つなのだ。

 そんな稲垣のスタンスも理解し、その上で草なぎを自由にできるのは、香取の視野の広さゆえ。「一番コンサバなのが吾郎ちゃん。彼は慎重で冒険をしない人。で、僕は自分ではどっちでもないと思ってるんです。でも、周りの人は僕をアンチ・コンサバだと見ている気がする。一番型破りなのは、草なぎですよ。常に『ぶち壊して行こうぜ!』みたいな感じ(笑)。それこそ新しい地図を始めるときに、僕と吾郎ちゃんがあれこれシミュレーションをしていろんな計画を立てていたのに、僕らの背中を蹴り飛ばし、プランを踏み荒らし『飛べ~!』とかいうタイプです(笑)」という言葉に、「南の島行こうぜ」発言が重なってしまう。だが、そんな突拍子もない草なぎの行動が、新しい地図を広げる原動力にもなったと香取。アーティストとして個展が決まったのも、たまたまその場にいた草なぎが「彼の絵は素晴らしいんです!」と猛アピールをしたことがきっかけだったと語る。

 3人は、1年を振り返って「新しい地図は、グループ名じゃない」と明言した。それは一人ひとりでも成立する奏者が、3人集まってアンサンブルをしているような感覚に近いのではないだろうか。稲垣が洗練された音を追求したかと思えば、草なぎがそれを崩しにいくユニークな音を鳴らす。「そうくるなら!」と稲垣が反応し、香取もその変化に気づき予測不能な展開をまとめ上げていく。だからこそ、彼らのやりとりにはいつも予定調和がないのだ。これからも、よりのびのびと、より自由に。彼らが気持ちよく音を奏でる姿を楽しみたい。その主旋律に、共演者やスタッフ、そしてファンを含めた多くのNAKAMAの音が加わって、新しい地図の音楽になっていくのだから。(文=佐藤結衣)

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