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賀来賢人が語る、『今日から俺は!!』で芽生えた感情 「この作品で勝ちたいという思いはある」

リアルサウンド

18/11/10(土) 6:00

 日本テレビ系日曜ドラマ『今日から俺は!!』が毎週日曜22時30分から放送中だ。累計発行部数4,000万部を超える西森博之の伝説のツッパリ漫画を連続ドラマ化した本作は、“ツッパリ”という言葉が全盛期の80年代初頭を舞台に、悪知恵は天下一品の規格外ヒーロー・金髪パーマの三橋貴志と、「曲がった奴には絶対負けない」が信条のツンツン頭・伊藤真司の、“最強でおバカなコンビ”の活躍を描いたヤンキーコメディー。賀来賢人や伊藤健太郎、橋本環奈らの思い切ったアドリブや、小栗旬や柳楽優弥ら豪華ゲストの登場が大きな話題を呼んでいる。

 今回リアルサウンド映画部では、「どんな手を使っても勝てばいい」が信条の卑怯者ながら、仲間想いの主人公・三橋貴志役の賀来賢人にインタビュー。日本テレビ系ドラマ初主演の意気込み、舞台『スマートモテリーマン講座』やドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)などでも長年タッグを組んできた福田雄一監督への思い、初共演となった伊藤健太郎についてまで話を聞いた。

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ーー賀来さんにとって本作は、日本テレビ系ドラマ初主演作になります。

賀来賢人(以下、賀来):主演は相当意識しましたね。やっぱり、今までの自分がやってきた役のウェイトとは違う立ち位置だったし、最初はペースが掴めないこともありました。『今日から俺は!!』では、かっこいいシーンとコメディーパートが合わさっているので、その切り替えも難しかったです。最初は気を張っていたんですけど、「もう考えるのやめよう」と思ってからはすごく楽になりました。それからは思う存分、三橋という役を楽しめるようになりました。

ーー主演という役割はやはり大きかった?

賀来:大きかったです。まさかこの歳で高校生役もやれて、主演もできるなんて思ってもいなかったですし。その分、今までやってきた自分の技術や経験をここで出せないと、役者としては駄目だという意気込みでやりました。

ーー高校生役ということで、実年齢とのギャップがある役柄です。

賀来:それを一番気にして、ダイエットしました。でも現場に入ってみたら、周りのワルたちも割と年がいっている人が多くて(笑)、途中からは気にしなくなりました。「高校生に見えない」とも今のところそんなに言われていないので、大丈夫だと思います(笑)。

ーー主人公・三橋との共通点はありますか?

賀来:共通点は……ないですね(笑)。でも、共通点がないからこそできることがあるんじゃないかなって。真逆の人間だと、いろんな想像の余地があるというか。あと三橋に対して、共感はないですけど、憧れはすごくあります。三橋は、言いたいことが言えない人、やりたいことがやれない人ではなくて、全部、自分の赴くままに生きているキャラクターだから、それは今の時代の救いになるんじゃないかなと思います。

ーー三橋を演じる上で気をつけていたことはありますか?

賀来:卑怯者という役柄なんですが、それを全面に出してしまうと、受け入れられないこともあるかと思って、ポップというか、可愛らしくするように心がけました。太賀演じる今井と、三橋がライバルのような関係なんですが、その2人の会話もかわいい喧嘩というか、小学生の喧嘩みたいに見えたらいいなと。

ーー撮影の雰囲気はいかがでしたか?

賀来:すごくよかったです。地方で2か月泊まり込みで撮影したので、毎日ご飯に行って「今日のシーン良かったね」とかそういう話をずっとしていました。

ーーそういう意味では高校生に戻ったような。

賀来:そうですね。最近は、同世代や若い世代の役者とお仕事する機会も少なくなってきていたので、若返った気分というか。面白かったです。

ーー初共演となる伊藤健太郎さんの印象はいかがでしたか?

賀来:健太郎は面白いですね。自分が21歳、22歳の時には考えられないような堂々とした役者だと思います。撮影前に、共通の知り合いから「健太郎はすごく良いやつだ」とは聞いていたんですけど、撮影に入ってみたら、すぐ犬みたいに懐いてくれて、すごく可愛かったです(笑)。

ーー撮影中、印象的だったエピソードは?

賀来:エピソードというエピソードはないんですが、みんなでずっとお肉を食べていました。「ステーキ屋集合!」みたいなノリで、撮影終わりにみんなで集まって食べて、くだらない話をして……という時間が楽しかったです。

ーー賀来さんは原作も少年時代に読んでいたとのことですが、脚本を読んだ時の感想は?

賀来:原作が大好きなんですけど、最初お話を頂いた時は正直、実写は難しいんじゃないかと思っていた部分もありました。三橋がものすごく突飛なキャラクターなので、生身の人間が演じるのは無理なんじゃないかと。でも、福田監督が書いた脚本を読んでみると、原作の三橋らしくもあるし、生身で動いていても嘘くさくない“新しい三橋”になっていて、脚本もすごく面白かったんです。だから、「これは絶対できる」と。

ーー福田監督とは、舞台『スマートモテリーマン講座』、ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』など多くの作品でタッグを組んでいます。

賀来:福田監督は面白いものを常に作り続けている人だから、「こいつ、成長が止まっているな」と思われないように、自分で常に考えて現場に挑んでいます。

ーー賀来さんが思う、福田監督の魅力とは?

賀来:福田監督の現場は、すごく緻密に計算されていて、割とシビアなことをやっているんです。妥協はないし、何回も撮り直すときは撮り直す。でもそれを映像で観ている人たちは、「すごく楽しそうにふざけてるなぁ」としか思わない。それがカッコいいなと思います。そういう現場をコントロールしてくれる福田さんのあり方や、演出の仕方っていうのは、他の演出家にはない要素だと思います。僕にとって、福田さんはお芝居の先生ですね。

ーー福田監督から三橋を演じるにあたって、何かアドバイスはありましたか?

賀来:「主演だと思うな」とは言われました。主演だからってコメディーパートを抑えるな、ということだと思うんですけど。たぶん福田さんは、“めちゃめちゃふざけてるんだけど、最後はカッコいい”っていう振り幅を作りたかったんですよね。(伊藤)健太郎が演じる伊藤という役が、ツッコミ役を担ってくれていたので、そのコンビのバランスも考えて、僕がどんどんふざけるというか、ボケるようにしました。

ーー今回、コメディーをやるにあたって意識していたことはありますか?

賀来:現場ではすごく真剣に作っていたので、なぁなぁでやってないということかなあ。僕は、コメディーの現場が一番緊張しますし。緊張感と、福田さんを笑わせてやるという気合と、福田さんがどうにかしてくれるという信頼感を持ちながら、本当にみんなでやりきった感じです。こういう何も考えられずに観て笑えるような作品が絶対に求められている気がして。だからこそ、この作品で勝ちたいという思いはあります。

ーー本作での撮影を通して、新しく得た経験はありますか?

賀来:今までは周りのことをそんなに考える余裕もなくて、正直自分さえ良ければと思っていた節はありました。でも、『今日から俺は!!』に関しては、自分よりもみんなが良い芝居をしていたり、かっこよかったり、可愛かったりするのが嬉しくて。主演という立ち位置だったからかは分からないですけど、そう感じたのは初めてで、本当にこの作品を自分が大事に思っていたんだなというのは、撮影が終わってから気づきましたね。

ーー賀来さんにとっても、大きなターニングポイントになる作品だと。

賀来:そうですね。20代の最後に主演ドラマをやらせて頂いて、それが大好きな原作、大好きな演出家と、大好きなチームでやれるっていうのが何より大きなことです。だから、放送が始まってからの皆さんの反応が気になります。怖くもありますけど(笑)。内容も本当に何も考えずに観られるし、なんなら途中からでも観られるので。週末に何も考えずにソファに横になりながら、家族みんなで観てほしいです。いろんな世代の方に観て頂いて、次の日に会社とか学校で、その話をしていただけるような作品になっていると思います。

(取材・文=島田怜於/写真=池村隆司)

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