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いま、最高の一本に出会える

リトグリ、CKB、赤西仁、ミセス、家入レオ……あえて真夏に浴びたいソウルフルなボーカル

リアルサウンド

18/7/31(火) 8:00

 記録的な酷暑が続いている2018年の夏(フェスに行かれるみなさん、本当にご自愛ください)。歩くのもつらい、息をするのも苦しいほど熱いときは、あえてソウルフルな歌を浴びまくってはいかがだろうか? そこで今回はLittle Glee Monsterのダンサブルかつポップな新曲、クレイジーケンバンドの精力絶倫なニューアルバムなど、濃密なボーカルを堪能できるアイテムを紹介したい。

 初の海外単独公演(台湾、香港)を成功させ、映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』のワールドプレミアに参加するなど、海外での活動も視野に入ってきたLittle Glee Monster。ニューシングル『世界はあなたに笑いかけている』の表題曲は、60年代のモータウン、フィリーソウル、ゴスペルなどの要素を現代のポップソングに昇華させたナンバー。ダンサブルかつポップブラックネスを程よく滲ませたボーカルとハーモニー、そして、「世界はあなたに笑いかけている」という曲目通りのポジティブなリリックが混ざり合い、ナチュラルな高揚感を演出している。特に大サビの〈Never Gonna Give It Up!〉におけるソウルフルなシャウトからは、彼女たちの確かな成長をはっきりと感じてもらえるはずだ。

Little Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」MV(Short Ver.)

 クレイジーケンバンド(以下、CKB)、今回のテーマは“24時間営業”。ソウル、R&B、ロックンロール、ディスコ、ジャズ、ボサノヴァ、レゲエ、歌謡など古今東西のあらゆる音楽を脳内サンプラーに取り込み、生々しい肉体性、匂い、感情をたっぷりと投影しながら再構築された新曲はなんと全20曲(←このバンドにとっては当たり前の数です)。約3年ぶりとなるオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』はまさにイケイケ、絶倫にして濃密なCKBワールドがたっぷりと堪能できる仕上がりとなった。郷愁感たっぷりのゴーゴーナンバー「せつ子」、黒光りするファンクなダンスチューン「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」など名曲が揃った本作をグッと束ねているのはもちろん、横山剣の歌。胆力、精力、歌唱力が揃ったボーカルに圧倒される。

クレイジーケンバンド「GOING TO A GO-GO」MV

 アルバム『Blessed』を携えた全国ツアーを構成する際に得たインスピレーションをもとに制作されたという、赤西仁による初のリアレンジアルバム『À la carte』。オルタナR&B、エレクトロファンクなどのテイストを反映させながら既存曲をアップデートさせる手法は、世界の音楽シーンに対応していると同時に、常に変化を続けている赤西仁の現在地を明確に照らし出している。しなやかなファンクネスを備えたベースを軸にした唯一の新曲「Feelin’」も本作の聴きどころ。有機的なエレクトロと称すべきトラック、“どんなふうに感じてるか教えて?”と問いかけるセクシーなリリック、しっかりと抑制を効かせたボーカルが融合した極上のグルーヴナンバーだ。

赤西仁『À la carte』Trailer

 華やかな解放感を感じさせるギターフレーズ、大らかなグルーヴを生み出すリズムセクション、そして、夏という季節に対する思いを映し出すボーカルライン。3rdアルバム『ENSEMBLE』がオリコン3位を記録、9月の幕張メッセ公演をソールドアウトさせるなど、名実ともにブレイクしつつあるMrs. GREEN APPLEのニューシングル『青と夏』は、このバンドの原点とも言える、ポップに振り切ったサマーチューン。楽しい季節はいつか終わるという寂しさを抱えながら〈夏が始まった/君はどうだ/素直になれる勇気はあるか〉という高らかに歌い上げる大森元貴(Vo/Gt)のボーカルがもたらす説得力こそが、この楽曲のキモ。リアルな思いが中心にあるからこそ、Mrs. GREEN APPLEのポップソングはこんなにも切実に響くのだと思う。

Mrs. GREEN APPLE「青と夏」MV(Short Ver.)

 大原櫻子・藤原さくらとのコラボ楽曲「恋のはじまり」の配信リリース、さらに女優デビュー、朗読劇の舞台出演など活動のフィールドを大きく広げている家入レオの14thシングル『もし君を許せたら』は、ラテンのテイストを加味したノスタルジックな旋律が心に残るミディアムチューン。作詞は杉山勝彦、作曲はJazzin’Parkの久保田真悟・栗原暁。家入はシンガーに徹しているわけだが、悲しみと憂いを含んだメロディ、〈もし君を 許せたら/また誰かを 愛せるかな?〉という切実な思いを込めた歌詞を彼女は、決して大仰にならず、感情の発露をギリギリのラインで抑えながら見事に表現している。昨年デビュー5周年を迎え、23才になった彼女はいま、大人の音楽ファンに訴求できるシンガーへと成長しつつあるようだ。

家入レオ「もし君を許せたら」MV

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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