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超特急、いよいよグループの“黄金時代”へ 歌とダンスで魅せたさいたまスーパーアリーナ公演

リアルサウンド

18/12/10(月) 16:00

 グループ史上最大規模、東西2都市3公演で約5万人を動員するアリーナツアー『BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH』を開催中の超特急。先ごろリリースした同名アルバム『GOLDEN EPOCH』では、これまでの元気印な楽曲から一転してスタイリッシュに振り切った世界観を見せた彼ら。アルバムのインタビューでは、「これまでの“超特急の時代”というものをテーマにしたい」(ユーキ)と語っていたが、一体どのようなステージを繰り広げるのだろうか。

(関連:超特急が語る、“黄金時代”に向けての大きな一歩「大人っぽい世界観や見せ方が広がってきた」

 ツアー初日となる12月7日のさいたまスーパーアリーナでは囲み取材が行われた。まずは、このツアーへの意気込みについて次のように語った。

「今年ずっと目標として掲げてきた、さいたまスーパーアリーナ公演が今日叶うということで……2018年の超特急の活動の集大成であり、僕たちはこれだけ進んできたんだぞという道のりを感じてもらえるライブにできたらと思っています」(カイ)

「昨年末から今年頭にかけてのツアーに続けて今回もさまざまな形で、より深くメンバーがライブ作りに関わらせていただきました。今回のツアーは『GOLDEN EPOCH』(黄金時代)というアルバムと同じタイトルなんですけど、平成という時代が終わると同時に、僕たちの黄金時代が始まる、そのきっかけになるような3日間になるであろうと思っています」(リョウガ)

「今回のライブのテーマである“超特急の7年間の成長の過程”を8号車のみなさんには感じていただけるんじゃないかと思います。さいたまスーパーアリーナで以前ブルーノ・マーズさんのライブを見させていただいたんですけど、今日は僕たちがブルーノさん側になるんだ!という感慨もあります。今日のこのライブの時間だけでも、ブルーノさんを超えていきたい」(タクヤ)

「この『GOLDEN EPOCH』というタイトルは、僕たちの未来を見据える気持ちを込めたものになっています。平成最後を悔いなく、次の時代へ進んでいけるようなライブにできたらと」(ユーキ)

「今回は新曲をたくさん披露するので、そういう意味ではこれまでの超特急のライブの歴史が覆されるものになるのではないかと僕自身は思っています。念願のさいたまスーパーアリーナでのライブで、ひとつひとつの超特急の歌とダンスを大切に届けていきたいです」(ユースケ)

「さいたまスーパーアリーナはずっとここでライブがしたいと僕たちが思い描いてきた場所なので、そこでライブができるのはすごく嬉しいこと。先ほどリハをしてきたんですけど、まだこれからライブをやるんだ!という実感が湧かなくて……とにかく楽しんで、その空気感を8号車のみなさん全員に届けていけたらと思います」(タカシ)

 今回のツアーはさいたまと大阪で構成が変わることがアナウンスされているが、さいたまの見どころとは?

「(「霖雨」でピアノ演奏を初披露することについて)ピアノは10何年前にたしなんでいた程度だったので、初めて人前で弾く場がさいたまスーパーアリーナになるとは、とんでもない超展開なんですけども(笑)。緊張はするんですが、タカシのステキな歌声との化学反応を、早く8号車のみなさんに聴かせたいです。日頃のゲームをやり込む時間が8~9割なくなるほど練習を重ねてきたので、僕としては相当気合いが入っていますし、ワクワクが止まらないです」(リョウガ)

「僕は今日の公演の一部の衣装をプロデュースさせていただいています。今着ているのはオープニングの衣装なんですけど、ツアータイトルを意識してゴールドカラーを全身にあしらったものです。1人1人ジャケットのデザインが違っていて、生地の金と黒のバランスが違うのもポイントです。この衣装でみなさんに衝撃を与えたいなと」(タクヤ)

「ライブの総合演出に名前を連ねるにあたってこだわったのは、『GOLDEN EPOCH』という言葉の“時代”に観点をおいて、“超特急の時代”を振り返りながら、8号車のみなさんと一緒に新たな時代へ進んでいきたいという思いを込めて組んだセットリストです。演出面では、ド頭の演出にきっとみなさん度肝を抜かれるんじゃないかと思います。そして本編最後の楽曲で超特急史上最高の特殊効果を使うので、そちらもぜひ注目していただきたいです!」(ユーキ)

 そして迎えた本番。荘厳さを感じさせるオープニングSEが流れる中、ステージ上方からゆっくりと降りてきたのは、巨大なスロープ。ゴールドの衣装に身を固め、天から地上に舞い降りてきた(?)6人が一発目に繰り出したのは、初期の代表曲の1つ「No.1」(2013年発表)だった。この曲を皮切りに、「Drive on week」「Believe × Believe」と、デビュー当時の楽曲を立て続けに披露していく。「Believe × Believe」終わりで「お楽しみは、これからだ!」と次の曲へとつなげるリョウガのセリフなど、初期のステージを思い出させるシーンがこの日は随所に見られたが、こういった趣向を組み込めるのは、メンバー自身が演出に関わっていることも大きいのだろう。

 4曲目「BREAK OFF」からは2018年発表の新顔ナンバーを連投。初披露の「PUMP ME UP」では、90年代に大流行し再ブームのきざしもあるパラパラを取り入れた振付で、超特急らしいコミカルさを前面に押し出していた。メインダンサー全員が踊りながらラディカルなラップを繰り出す「Booster」、今の彼らのスキルだからこそ歌い&踊りこなせるミドルテンポの重低音ナンバー「ขอเสียงหน่อย(コーシエンノイ)」も、格別にステージ映えする楽曲といえる。超特急の誇るツンデレキャラ・タクヤが、マイクの音が割れるほどの声量で「さいたまスーパーアリーナは今日1日しかないんですよ。楽しむのはいつですか? 悔いのないように、今日を最高に楽しもうぜ!!!」と全力で煽り、8号車のリアクションも加速度的に熱くなっていく。

 “超特急の時代”を紐解くという意味でハイライトとなる楽曲は複数あったが、『GOLDEN EPOCH』のリード曲「need you」でのパフォーマンスは圧巻だった。2012年のデビュー曲「TRAIN」のMVで重要なモチーフとなったバラを小道具として使い、各メンバーの初期のセンター曲の振付を組み込んだ同曲。懐かしさを感じさせるニュアンスもありつつ、随所にアート作品ばりの6人での組み技や高速ムーブが盛り込まれており、ダンスにおける情報量の多さで、2018年現在の彼ららしいパフォーマンスを見せていた。

 中盤のMCでは8号車の必須アイテムであるペンライト消灯のお願いがあり、ここからはタクヤプロデュースのモノトーンの衣装へとチェンジ。初期ナンバーの中でもしっとりとした「FLASHBACK」のあと、ステージにはこれまでになく真剣な表情でピアノに向かうリョウガの姿が。やわらかなタッチで奏でるその伴奏とともにタカシが歌い上げたのは、最新作収録のバラード「霖雨」(ピアノVer)だ。この曲が持つ、どうあがいてもぬぐえないほどの深い喪失感は、明るい曲の多い超特急作品の中でも異質といえるが、その世界を音源の何倍もエモーショナルなものにしたのはタカシの泣きの歌声だった。狂おしいほどに情熱的な「need you」やファルセットを多用した「Fashion」での歌唱などもそうだが、歌いながらメインダンサーたちとユニゾンで踊るシーンが多かったにも関わらず、ライブ後半になっても衰えることのなかった声量など、彼の2018年の成長ぶりとさらなるのびしろを感じさせる一幕だった。

 ペンライトが消え静まり返った空間から一転して、次の「a kind of love」ではリョウガがお得意の変顔を繰り出すなど、明るく視界が開けるようなパフォーマンスでギャップを見せた彼ら。8号車たちもペンライトをくるくる回すおなじみのスタイルで、その振り切ったパフォーマンスに応戦。メンバーと8号車が一斉にクロスサインを繰り出す「Burn!」などハイテンションなナンバーが連投される中、本編ラストに据えられたのは同ツアーのテーマ曲「Time of GOLD」だ。ステージと客席との一体感を強めるようなシンプルな振りで盛り上がるバックには、各メンバーカラーのカラフルな特効が80連発で散りばめられ、本編を華やかに締めくくった。

 アンコールで「You know,I know」など2018年発表楽曲に混じって披露されたのは、グループのテーマ曲的な顔を持つ「走れ!!!!!超特急」(2013年発表)。メンバー全員が“連結”しながら、客席にも「隣の人と一緒に!」と連結をうながす流れが定番であり、“変わっても、変わらないもの”を強く感じさせる同曲。聴いていて、この日花道を歩きながらふざけ合い、トロッコがすれ違うたびにじゃれ合う、6人の強い結びつきを感じさせる一連のシーンが一気にフラッシュバックした。

 Wアンコールでこの日のラストを飾ったのは、この日が初披露となるユースケ作詞・作曲の「超特急です!!!!!!!!」。戦隊風の登場シーンにも笑ってしまったが、少し前までしっとりと大人なムードを漂わせていたメンバー全員が、声がかすれるレベルで〈紅白出たいよ!〉〈Mステ出たいよ!〉の歌詞を絶叫し、やはり熱く〈超特急です!!!!!!!!〉コールで応える8号車、という図が最高にクレイジーに写った。

 まだツアーの大阪公演が残っているが、この日を振り返ると、冒頭の巨大スロープなど華やかな仕掛けはあったものの、6人のダンスと歌に特化して現在の彼らが持てる魅力を最大限に引き出していこうという演出意図を感じた。囲み取材の際に、今年一年を漢字で表すと? という質問に「(化ける、変化などの)“化”ですね。今年初めに6人体制になるという意味でも変わりましたし、勢い落とさずにむしろ速度を上げて活動してきて、これから黄金時代に突入しよう!という流れなので、いい意味で他のアーティストの方とかぶらない化け方をしていきたい」(リョウガ)と答えていた彼ら。この日はドラマタイアップの新曲「ソレイユ」(テレビ東京ドラマ24『フルーツ宅配便』エンディングテーマ)、そして約10万人を動員する全国ホールツアー『BULLET TRAIN SPRING/SUMMER TOUR 2019「EUPHORIA~Breakthrough, The Six Brave Stars~」』開催といったニュースも発表されたが、アーティストとしての振り幅を大きく広げた2018年に続き、2019年にはついに憧れの東京ドームについに王手をかけるのか? 引き続き注目したい。(古知屋ジュン)

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