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妄想キャリブレーション(撮影:チェリーマン)

妄想キャリブレーション、それぞれの夢や個性を形にしたラストライブで約6年の歴史に幕

ナタリー

19/3/2(土) 20:56

妄想キャリブレーションが2月23日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行ったワンマンライブ「LAST TOUR 2018/19 ~HOME~」をもって活動終了した。

東京・秋葉原ディアステージで活動するメンバーによって2013年3月に結成された妄想キャリブレーション。幾度かの脱退と加入を経て、胡桃沢まひる、桜野羽咲、星野にぁ、雨宮伊織、水城夢子の5人体制となった妄キャリは昨年10月8日にグループの解散を発表したのち、メンバーの故郷である東京、宮崎、富山を回るツアーを行ってきた。ツアーファイナルとして開催された彼女たちのラストライブには全国から数多くの人々が集結。開演前のフロアは高揚したファンの熱気で満たされていた。

場内におなじみのSEが流れると、メンバーが颯爽とステージに登場。キレのあるダンスで歓声を集めた5人は「激ヤバ∞ボッカーン!!」で元気よくライブの幕を開け、「いつだって世界にファイティングポーズ」「旅は君連れ世は情け」でファンのボルテージをさらに引き上げた。自己紹介のMCを経て雨宮が「妄想キャリブレーションの約6年間を詰め込んだライブ、そして妄想キャリブレーションのメンバーの“これから”を示せるようなライブをします!」と宣言すると、妄キャリは水城が“DJドリチャイ”としてミックスしたノンストップ音源によるパフォーマンスを開始。「ちちんぷいぷい♪」「Bang Bang No.1」から「only my railgun」にシームレスにつなげて観客を熱狂させた。

MCで故郷を回るラストツアーを振り返った5人は、グループの始まりの曲だという未音源化曲「夢のカケラ、愛のカタチ」をパフォーマンス。その後「たとえもう一人の私を見ても…」「何故なら私、妄想少女ですの」「もっとずっとキュンとしたいの」「魔法のジュース」「はじまりがはじまる」といったインディーズ時代のナンバーをDJドリチャイのミックスで畳みかけた妄キャリは、デビューシングル曲「妄想が止まらない」を熱演してファンを大いに沸かせた。ここでメンバーが一旦退場したのち、スクリーンには胡桃沢のナレーションと共にグループの歴史を振り返る映像が映し出される。映像が終わると、メンバーは雨宮が手がけたパステルカラーの衣装に着替えて再登場。5人は海外公演などたくさんの夢が叶うきっかけになった曲だという「桜色ダイアリー」でライブを再開し、「青春プロローグ」「物語はまだ始まったばかり」「五線譜」といったナンバーで会場にエモーショナルなムードを生み出した。

ライブ中盤、メンバーはそれぞれの思いを言葉にしてファンに届けていく。妄キャリに入る前から歌手になるのが夢だったという桜野は「妄キャリに入ったことを誇りに思っています。ずっと自分に自信がなくて自分は違うなって思っていたんですけど、最近ようやくアイドルになれてよかったなと思うことができました。それは出会ってくれた皆さんのおかげです」とコメント。そして「これからも歌の道を続けていきます。1人で歌っていくことになりますけど、まずは今日これまでで一番アイドルとしての誇りを持って、このステージに立ちたいと思います」と決意を語った。

続いて胡桃沢は「当時は周りの人のこととか本当に考えてなくて、バイトみたいな感覚で妄キャリに加入しました」「メンバーとも絶対仲良くならないだろうな、このまま終わるんだろうなと思ってました」と加入当初の心情を振り返りつつ、「メンバーとは家族以上にずっと一緒に過ごしてきて、いろんなことで本当に丸裸になって心のうちから付き合えるようになって、本当に妄キャリになれてよかったなと思います」と語る。彼女は妄キャリとして活動する中で声優という新たな夢を見つけたことを涙ながらに話し、「本当に妄キャリに入ってなかったらこの道をあきらめてただろうし、みんなに見つけてもらった大切な道です」と話してファンやメンバーに改めて感謝した。

水城は「もし妄キャリに必ず終わりの日が来るなら今日でよかったなって思いました。この5人の一番いい形で、こんなに愛されて、こんなに惜しまれて辞められるのって幸せじゃん。みんなとこうやって今日を迎えられただけで、本当にやってきた意味あったなって思える」と述べる。しかし、今後活動を続けるかどうか迷いがある中で「これからも応援して」とは言えなかったという水城。彼女は芝居やDJなど関心のある事柄を挙げつつ、「何もあきらめなくていいのかなって。もっとがんばっていいのかなって」と話すと、「できるだけ早くみんなにまた会えるようにがんばるので応援してください」とファンに呼びかけ、拍手を浴びた。

雨宮は妄キャリ加入前、「自分の好きなものもわからないし、自分が何をしたいのかもわかんないし、自分がどんな人間なのかとか全然わかんなくて。そんな自分がめちゃくちゃ嫌いだった」と吐露し、「みんなが会いに来てくれて、私のいいところをいっぱい伝えてくれて、ちょっとだけ自分のことが好きになれました」と語る。彼女は「この先みんなには会えないけど、みんなが悲しんでくれる顔を見るのが本当につらくて」と告げると「会えなくてもみんなの夢が叶うこととか、毎日笑って過ごしている姿を想像してがんばるので、これからも皆さん健康で過ごしてください! だって健康が第一だから。健康で幸せになってください。伊織との約束です」と強調して会場に笑いを起こした。

星野は「何も長年続いてこなかった人生で5年半アイドルとしてステージに立ち続けることができて、人と向き合うことが嫌いでどうやって接するのかもわからなかったけど、今はメンバーやファンのみんな1人ひとりと向き合えるようになって、私も“星野にぁ”のことを好きになれた」と自身の成長を語る。続けて「ずっとアイドルが好きでアイドルになりたくて今日もここに立ってるんですけど、理想のアイドル像を求め続けて……」と話したところで涙ぐんでしまう星野だったが、「今日は私の理想のアイドルになれたなって思います。誰がなんと言おうと妄キャリが世界で一番最高のグループだし、今日だけは私が世界で一番のアイドルだと思います」と胸を張った。

それぞれの思いを語り終えた5人は、グループの活動終了後もみんなの背中を押せるような応援歌として作った曲だという「爆アゲ↑バンザイ!!」を披露。さらに「まじでもういや」「人生はいじわるなの…かな?」「初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。」を続けてパフォーマンスし、会場を再びヒートアップさせていく。「忘れられないクロニクル」はスポットライトを浴びた桜野のアカペラでスタート。彼女は歌の道を続けるという意思をその伸びやかな歌声で力強く示した。そして「YOUをちぇっくします!」「Hey Yo!」を激しくパフォーマンスした妄キャリが本編ラストナンバーとして届けたのは「悲しみキャリブレーション」。5人のパフォーマンスに対してファンは大声援を送り、場内の熱気は最高潮に達した。

ファンがアンコールを求める中、スクリーンには星野が撮影した妄キャリメンバーの自然体の映像が映し出される。映像終了後、舞台に1人現れた雨宮が鍵盤で「手をつないで」の旋律を奏でると、ほかのメンバーも登場して同曲のパフォーマンスを開始。この曲の落ちサビでは、観客がサイリウムを点灯させ、フロアをメンバーカラーであるピンク、ネイビー、イエロー、ホワイト、グリーンの5色で埋め尽くした。さらに5人はメンバー全員で作詞し、雨宮が作曲した「帰り道」をドラマチックに歌唱。観客に深い余韻を残してステージをあとにした。

興奮冷めやらぬファンのダブルアンコールに応じた5人はTシャツ姿でステージに戻ると、スタッフから花束を受け取り、ファンとバンザイポーズで記念撮影を行った。そして胡桃沢が「妄想キャリブレーションで見つけた夢や1人ひとりの個性をステージで最後、形にしようと思って今日のライブが完成しました。みんな本当に一生懸命考えてがんばってたから、みんなの未来が見えるような素敵なライブになってたらいいと思います。皆さんの心に何か1つでも届いていたらとっても幸せです」と語り、星野が「私たち5人と今日ここに来てくれたみんな、そして今まで関わってくれた全員の未来が明るくて爆アゲな人生になりますように! 妄想キャリブレーション、本当にラストの曲です!」と告げると5人はラストシングル曲「爆アゲ↑バンザイ!!」を再び披露。曲中のブレイクで星野は「みんな今までたくさん愛してくれてありがとう!」、桜野は「歌を届けさせてくれてありがとう!」、水城は「いろんな夢を見せてくれてありがとう!」、雨宮は「伊織に出会ってくれてありがとう!」、胡桃沢は「青春を一緒に過ごしてくれてありがとう!」とそれぞれ感謝の言葉を叫び、大歓声が巻き起こる場内に銀テープが盛大に打ち放たれた。パフォーマンスを終えた妄キャリは手をつないで一列に並ぶとマイクを通さずに「ありがとうございました!」と挨拶。5人が笑顔でステージを去ったあと、スクリーンには妄キャリに関わった人々の名前が並ぶエンロドールが投影され、映像の最後には「いつも妄想キャリブレーションを応援してくれたみんな」の文字が映し出された。

妄想キャリブレーション LAST TOUR 2018/19 ~HOME~
2019年2月23日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. 激ヤバ∞ボッカーン!!
02. いつだって世界にファイティングポーズ
03. 旅は君連れ世は情け
04. ちちんぷいぷい♪
05. Bang Bang No.1
06. only my railgun
07. irony
08. アンバランスアンブレラ
09. 夢のカケラ、愛のカタチ
10. たとえもう一人の私を見ても…
11. 何故なら私、妄想少女ですの
12. もっとずっとキュンとしたいの
13. 魔法のジュース
14. はじまりがはじまる
15. 妄想が止まらない
16. 桜色ダイアリー
17. 青春プロローグ
18. 物語はまだ始まったばかり
19. 五線譜
20. 爆アゲ↑バンザイ!!
21. まじでもういや
22. 人生はいじわるなの…かな?
23. 初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。
24. 忘れられないクロニクル
25. YOUをちぇっくします!
26. Hey Yo!
27. 悲しみキャリブレーション
<アンコール>
28. 手をつないで
29. 帰り道
<ダブルアンコール>
30. 爆アゲ↑バンザイ!!

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