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いま、最高の一本に出会える

葵トリオ (c)Daniel Delang

第29回新日鐵住金音楽賞は、 「葵トリオ」とカメラマンの「林喜代種」が受賞!

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19/3/8(金) 0:00

長い伝統と格式を誇る「新日鐵住金音楽賞」の第29回受賞者が決定した。これまでにも数多の優れたアーティストを世に送り出してきた「フレッシュアーティスト賞」には、葵トリオ(ピアノ三重奏)。そしてクラシック界への多大な貢献が評価される「特別賞」には、カメラマンの林喜代種(はやしきよたね)が選出された。

第29回新日鉄住金音楽賞の贈呈は、新日鐵住金株式会社本社において行われるほか、贈呈とは別に、受賞記念コンサートが、2019年7月3日(水)に紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6番5号)で開催される。

第 29 回新日鉄住金音楽賞 フレッシュアーティスト賞(副賞300万円)

葵トリオ あおい とりお(ピアノ三重奏)

小川響子(ヴァイオリン)、伊東裕(チェロ)、秋元孝介(ピアノ)の3名が、東京藝術大学やサントリーホール室内楽アカデミー第3期生として出会い、2016 年に結成。「葵/Aoi」は、3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな 実り」に共感して名付けた。藝大定期室内楽演奏会、水曜午後の音楽会、TAMA 音楽フォーラムへの出演や、京都・青山音楽記念館バロックザールでリサイタルを行うなど、東京を中心に関西など各地で精力的に活動している。2018 年第 67 回ミュンヘン ARD 国際音楽コンクー ル※ピアノ三重奏部門にて、日本人団体史上初の第1位を成し遂げた。これは1961 年に創設され、これまでに10回開催された同コンクールのピアノ・トリオ部門で日本人として初の入賞であり、さらに4 部門ある同コンクールの室内楽部門(弦楽トリオ、弦楽四重奏、ピアノ・トリオ、管楽五重奏)の全歴史の中で、1970 年の東京クヮルテット以来初の第1位受賞という偉業である。さらに第2位が該当者なしだったのは、それだけ圧倒的だったことの証である。現在、小川響子はべルリン・フィルのカラヤン・アカデミー在籍(2018 秋~2020 夏)、伊東裕(紀尾井ホール“明日への扉”2017年7月出演・2018 年より紀尾井ホール室内管弦楽団正メンバー)はザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学に在籍しエンリコ・ブロンツィ氏に師事、秋元孝介は 2019 年 4 月から ヨーロッパに拠点を移すことになっている。2019 年9月からはトリオとしてミュンヘン音楽大学室内楽 科へ 2 年間留学し、フォーレ四重奏団のディルク・モメルツ氏に師事する予定。

受賞理由
2018年のミュンヘンARD国際コンクールで第1位を受賞。これは室内楽部門で日本人グループとして1970年の東京クァルテット以来の快挙である。講評では個々の高い技術を備えた3人がトリオとしてのサウンドと精神が完璧なバランスであったと高く評価された。今回の素晴らしい実績と今後の活躍で日本を代表するピアノ・トリオに成長することを期待され受賞となった。(山崎伸子選考委員)

第29回新日鉄住金音楽賞 特別賞 (副賞100万円)

林 喜代種 はやし きよたね(舞台写真家)

東京都日野市在住。フォークやロックのカメラマンとしてスタートし、1980 年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。ジャズ、民族音楽も。2004年5月、武蔵野市民文化会館開館 20周年記念写真展「響」を同館にて開催。(公社)日本写真家協会会員。

受賞理由
今や誰もがスマートフォン(カメラ付き携帯電話)で簡単に日常を撮る時代。そもそもカメラもフイルムからデジタル化となって久しく、機能の進化も驚異的なレヴェル。そういう時代だからこそ撮り手の情熱は必要不可欠で、林氏の写真から感じる熱量は音楽の現場そのもの。長きに亘って撮って来られた“瞬間”は、楽壇史であり、時に言葉以上の力を持つ。(上田弘子選考委員)