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NEWS、15周年記念公演で見せたグループへの愛 覚悟と気迫感じたステージを振り返る

リアルサウンド

18/8/26(日) 10:00

 8月11、12日に東京調布市・味の素スタジアムでNEWS結成15周年を記念したコンサート『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』が行われ、2日間で11万人を動員した。

 6月からの2カ月間は、メンバーももちろん大変だっただろうが、ファンの中には複雑な気持ちを抱えながら過ごしてきた人も多かったことだろう。NEWSはこのステージで一体どんなことを語るのか、何をみせてくれるのか、その一心で会場へ向かった。

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■NEWSメンバーの“NEWS愛”
 初日の開演間際、2万人ほどの観客が入場できておらず、18時の開始予定が20分ほど遅れてのスタートとなった。当初予定していたMCの時間をカットすることが急遽決定、残された時間をパフォーマンスに充てた。

 青空から夕暮れ、そしてペンライトの明かりがきれいな夜と、スタジアムならではの景色を楽しみ、最後は1,000発の花火でクライマックスへ。夏らしい楽曲も多いNEWSだけに、タオルをぶんぶん振り回して盛り上がるステージでは、5年前の秩父宮ラグビー場公演を彷彿とさせるような、これぞ“NEWSの夏”といったパフォーマンスを見せた。

 デビュー当時から歌い続けているヒットソングは、ファンも慣れた様子で振りつけを一緒に。手越祐也と増田貴久によるユニット・テゴマスの登場に会場が歓喜する一幕もあれば、バンドの生演奏をバックに大人なNEWSを見せるなど、演出によって表情ががらりと変わっていたのもNEWSらしいステージだった。

 8月21日放送の、小山慶一郎がパーソナリティを務めるラジオ番組『KちゃんNEWS』(文化放送『レコメン!』内)では、2年半ぶりにNEWSのメンバー4人が揃って登場。ライブを振り返った。

 エンドロールでファンが「生きろ」(9月12日発売シングル曲)を歌ってくれたことを受けて、小山が「最後の最後までファンの方が……まだ発売してないんですよ」と感動したことを伝えた。

 また、生バンドを携えてのステージに反響があったことを喜び、これまでのレコーティングやセッションで交流のあるバンドメンバーが出演したことを増田が明かした。

 「夜よ踊れ」についても、バンド演奏によって違った雰囲気が醸し出されたことに、加藤シゲアキが「こうなるんだ!」と感動したと言い、ライブならではのステージをメンバーも楽しんでいたようだ。

 そして、これまでもNEWSの衣装を手がけてきた増田。過去4年ほどかけてメンバーカラーを使った衣装を作ってきたことを明かし、この15周年ライブでは、それぞれのメンバーカラーの衣装で登場した。こんな仕掛けがなされていることを、誰が想像しただろう。NEWSメンバーによるNEWS愛を感じた部分だ。

■NEWSの覚悟
 メンバーの活動自粛からステージへーーメンバーはこの日をどんな気持ちで迎えていたのだろうか。ファンの中には複雑な心境のまま会場へ向かった人も少なからずいたのではないだろうか。

 メディアで報じられたとおり、6月7日に小山が生放送の番組中に謝罪、活動自粛を発表。加藤も生放送で謝罪を行った。その後音楽特番に出演するも、メンバー全員が言葉を発することはなく、事態の深刻さを物語っていた。SNSでも、厳しい言葉もあれば、変わらず応援し続ける言葉と、賛否両論が見受けられた。

 小山が活動を再開した際に、公式ブログでは、覚悟を決めてこの道を進むという言葉をファンに伝えていた。また、コンサート2日目、開演前に行われた囲み取材では、ステージに立てるのは当たり前ではないこと、覚悟を決めてステージに立つといった旨を語ったことが報じられた。

 コンサートでは今回の件について言及はしなかった。一連の騒動について、何かしらの言葉を聞かせて欲しかったという気持ちがしなくもない。しかし、彼らは言葉よりも行動で示す、ありったけのパワーをステージにぶつける、そんな“パフォーマンスで伝える”ことを選択したのではないか。振り返ってみれば、涙ながらにあれこれ語られるよりもずっといい。そう思えるような覚悟と気迫を感じるステージだった。

 相次ぐメンバーの脱退により、「いちごがないショートケーキ」と揶揄されたことを加藤が明かしていたが、本公演ではメンバーカラーが入った大きないちごを据えてファンを迎えた。ケーキに例えるならば、この2日間で集まった11万人のファンの前で輝く4粒のいちご。ショートケーキどころか、大きなホールケーキとなってみせたNEWSがいる。

 NEWSの楽曲は耳に残る楽曲や強いメッセージソングが多く、ストレートに元気や勇気を与えてくれる。また、「愛言葉~てをひいて~」のように、歌詞全体のメッセージ性に心を揺さぶられ、選び抜かれた言葉に込められた意味を紐解いてまた感動する、深みのある楽曲が多い。そんな素晴らしい宝物の数々をずっと守って欲しい。

 正直なところ、筆者は複雑な気持ちでライブ当日を迎えていた。しかし、公演で流れた映像の中で、増田が15年前の自分に「拝啓、15年前の僕へ。僕はいま幸せだよ」という言葉を伝えていたことで、最後までひっかかっていた胸のつかえが取れた。

 「これからもついてきてくれますか」。コンサートの終わりに小山がファンに投げかけた。これまでいくつもの壁が立ちはだかり、そのたびに大きくパワーアップしてきた彼ら。GReeeeNが手がけた「U R not alone」で顔をくしゃくしゃにして歌ったように、一切引かず、一切負けず、今後も目指す場所へ向かって欲しいと思う。(柚月裕実)

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