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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

第11回

黒沢清、10人の映画監督を語る

スティーヴン・スピルバーグ(後編)

全11回

18/9/1(土)

 近年のスピルバーグは、『シンドラーのリスト』と『ジュラシック・パーク』を同時に作っていたあたりから、両極端なものを並行して撮るようになりました。『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』と『アミスタッド』も、たぶんほとんど並行して作っていたんでしょう。僕はどちらも大好きなんですが、方や『ジュラシック・パーク』の続編とは言えまったく違った趣向で、前半は痛快なハンティング、中盤はヴェロキラプトルの恐怖描写、最後はティラノザウルスが都市で大暴れするという何とも贅沢な映画で、もう一方の『アミスタッド』はアメリカの歴史を扱った本当に暗い錯綜した映画でした。『宇宙戦争』と『ミュンヘン』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』と『レディ・プレイヤー1』もそうですが、フィクション性が高い題材と、アメリカの近代史に題材をとった重たい作品を、ほぼ同じ時期にやることで自分の欲望を満たしてきたんだと思います。そんなことしても怒られないぐらい名声を築き上げたということでは映画作家の理想形でしょうね。

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