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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

第1回

ヤン・イクチュンをつくる映画~国境を越える映画人~

“人間”を通して“社会”を描く。そんな映画に惹かれるんです。

月1回

18/11/29(木)

ヤン・イクチュンの映画的バックボーンを語ってもらう本連載、記念すべき第1回は、個別作品のお話をしてもらう前のプロローグ回。これから語る作品群をどのような視点で選んだかをはじめ、ベースとなる総合的な映画観を語ってもらいます。そして、自身が注目を浴びた代表作、『息もできない』のウラ話も!

─── この連載で作品を選ぶときのポイントはどこにありましたか?

本当に直感で選びました。たくさんの時間を使ってあれこれ悩んで選んだというよりも、頭の中にどんどん浮かんできたものを挙げてみました。その結果がこれからお話する作品になったのですが、以前からよく観ていた、私の好きな映画ばかりです。自分が望む映画のあり方を見せてくれるような作品。気持ちの上でも連帯感、絆を感じられるような作品だと思いますね。

たとえば、ものすごく感情移入した映画もあります。主人公にまるで、30歳までの“ありのままの自分”の姿を見せつけられているようで。我ながら馬鹿みたいだったなと思いつつ、その作品のすべてに魅了されました。

どの映画も、何回も何回も繰り返して観た作品です。

─── 映画と向き合うときは、共感が基本ですか。

ある高齢の監督の最新作は、ひとりの人物を追いかけていく一見シンプルなストーリーですが、観終わったときに私は「この監督の前に跪いて、仰ぎ見なければいけない」と思うほどでした。映画人の仲間たちも同意見でしたね。ともすると、私たちは大きなストーリーとか、規模が大きな作品を撮りたいと思いがちですが、これほどまでにシンプルな作品をうまくストーリーにして見せてくれるのは中々できないことだと思いました。

─── 作り手としての視点もあるわけですね。

私は本当にいろいろなジャンルの映画を観るんです。たとえば『ロード・オブ・ザ・リング』、『トランスフォーマー』、ホラー映画やラブストーリーも。本当にたくさんのものを観るのですが、中でも人間の真理を描いた作品、“人間の物語”により好奇心をくすぐられる気がします。それは、おそらく私が創作者として、何かをクリエイトする立場の人間として観て、好奇心を刺激されているからだと思います。

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