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いま、最高の一本に出会える

香取慎吾が仮装やファッションを通して教えてくれる、“アート”で日常を変化させる楽しさ

リアルサウンド

18/8/27(月) 7:00

 漁師の沖田一雄(33)、ファッションデザイナー岡島圭子(35)、バンドマンの小野賢(34)、絵本作家のみついじゅん(79)と、その娘・三井加代(42)……これらはすべて、香取慎吾がネットショップ作成サービス『BASE(ベイス)』のテレビCMで扮しているキャラクターたちだ。思い返せば、香取ほど仮装のイメージが強いアイドルはいないのではないか。

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 「久々な僕に、僕会えた」。CMの撮影を振り返って、こんな言葉を発した香取。2000年に「おっはー」で流行語大賞を受賞した慎吾ママは、多くの人の記憶に残っている人気キャラクター。また『SMAP×SMAP』のコーナー“BISTRO SMAP”では、中居正広の「おいしー!」に合わせて、多くの仮装姿を披露するのがお決まりだった。2002年からは『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)の司会も務め、最近でも“ななにー“こと『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)でトランプ大統領に似せた“カトルドトランプ“を、『アンファー スカルプD メディカルミノキ5』のCMでは草なぎ剛と共に“ミノキ兄弟”のシュールな姿を披露し、私たちを楽しませてくれている。

 ドラマや映画で役柄を演じることと、バラエティやCMでキャラクターに扮する仮装は、そこに“中の人”を感じられるかで大きく異なる。『BASE』CMでの沖田一雄や岡島圭子も、もともとの設定はあるものの、その表情や振る舞いは香取のアドリブで展開されたという。ミノキ兄弟からも、香取と草なぎの長年連れ添ってきた兄弟に似た関係性が映像からにじみ出る。キャラクターを楽しみながらも、私たちはいつも香取の中の何かを感じているのだ。

 もしかしたら香取にとって、仮装はひとつのアートなのではないだろうか。香取がアーティストとして注目を集めるようになって久しいが、彼が絵を描き始めたのは1990年ごろ。アイドル誌で絵の連載を始めたのがはじまりだったようだと、スタイリスト祐真朋樹との対談で話している香取。(参照:香取慎吾と祐真朋樹、服とアートと店づくり/JANTJE_ONTEMBAAR)そして「“香取慎吾、最近アートやってるな”って周囲に言われるように、自分でも“そうだよね、急に俺やってるな”って感じもあったんですけど、“ちゃんと昔からやってるじゃん!”みたいな」とも。

 きっと彼にとって、表現(=仕事)と生きることが、あまりにも密着していたのだろう。“アートを始めよう”と意識することなく、寄せられる期待と自分が何を魅せられるかを考え続けてきた結果、香取慎吾というアーティストに“なって”いた。その流れはあまりにも自然で、近年環境が大きく変わったことをきっかけに、彼の才能が因数分解されたに過ぎない。彼が最近の仕事を「遊び場」という言葉で表している点を見ても、香取にとって表現することは、オンともオフとも言い切れない“楽しいこと”と感じているのがわかる。だからこそ、“仮装する慎吾ちゃん”という作品を見る、私たちにもその“楽しい”が伝播するのだろう。

 8月25日、香取が愛してやまなかったファッションというジャンルで、新たな遊び場となるPPP SHOP(PERMANENT POP-UP SHOP)『JANTJE_ONTEMBAAR(ヤンチェオンテンバール)』が帝国ホテルプラザ1Fにオープンした。彼が描いた絵や撮影した写真を生地にしたアイテムも並ぶという。「けっこう、僕はファンのことを考えちゃったかな。やっぱり自分が何かするってなったら、それを喜んでくれたり、応援してくれるのが嬉しい。その人たちは、きっと僕と同じだけファッションが好きなわけじゃないけど、僕が祐さんとブランドやお店を始めるなら、興味を持ってもらいたい」と先のインタビューで、服作りへの想いを明かした。ファッションには、新たな自分を引き出す魔法がある。それは香取の仮装にも近い、日常の中の変身気分。香取の愛がこもった服をまとえば、いつもよりヤンチャでオテンバな自分を見つけられるのではないだろうか。“ときには、ちょっと違う自分に着替えて、人生を楽しんじゃおう”そんな刺激をくれるスポットになりそうだ。(文=佐藤結衣)

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