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Ryuji=佐藤流司、The Brow Beatで見せた“ボーカリスト”としての姿 ツアー最終公演をレポート

リアルサウンド

19/2/13(水) 10:00

 Ryujiこと佐藤流司によるバンドプロジェクト・The Brow Beatが、2月7日に豊洲PITにて『The Brow Beat Live Tour 2019 “Hameln”』最終公演を開催した。2.5次元俳優としても活躍し、昨年は刀剣男士で『第69回NHK紅白歌合戦』に出場した佐藤だが、この日ステージにいたのは紛れもなく“ロックバンドのボーカリスト”Ryujiだった。

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 かど しゅんたろう(Dr)、CHIROLYN(Ba)、鳴風(Gt)を含めた、この日のメンバーを紹介する映像が流れ、「Are You Ready?」とRyujiがマントを翻して登場。まさしく“王子”のような風格だ。〈想像しよう 七色の奇跡〉といった歌詞と呼応するようにカラフルなライトに照らされながら、「光のアルペジオ」を歌唱。続く「日本」ではヘビーなドラムが展開され、シャウトやデスボイスも披露すると、一転して「Hide and Seek」や「Brilliant Transparency」、「unlost」では色気のあるボーカルを聴かせる。「自分が大切だったものを思い出して聴いてください」と喪失感を歌った「ドミノ」では切なげな表情も。会場全体をしっとりとした雰囲気にさせた。

 “綺麗なものしりとり”や全力のモノマネを披露するなど、メンバーの仲の良さが伝わるMCを挟み、トータルプロデュースを務めるPENICILLIN・HAKUEIを呼び込む。RyujiとHAKUEIの掛け合いが絶妙な「CLOWN」で一気に客席をヒートアップさせ、メンバーコールへ。Ryujiのラップパートやシャウトが印象的な「Snow White」では観客とのコール&レスポンスを楽しむ場面もあった。Ryujiの雄々しいデスボイスやシャウトとHAKUEIの艶やかで美しいボーカルが重なり合い、パフォーマンスにより深みを生み出しているように感じた。

 パワフルなかどのドラムソロから続いた「scarlet syndrome」では伸びやかな歌声を聴かせるRyuji。客席をさらに煽り、「ジセイノク」ではステージの端から端までを走り回り、トラメガを片手に「パラノイド・スター」ではまたもデスボイスを聴かせた。本編ラストは「メビウス」。力強くも爽やかなボーカルで、また異なる一面を見せてくれる。

 アンコール1曲目、Ryujiが大好きだという花の名前を冠した「睡蓮」ではシンガロングで客席とステージが一体となった。続いて披露されたのは「ever free」。The Brow Beatは1stツアーからhideの楽曲のカバーを続けており、この日はメンバー全員で“hideさんのパンツ”を履いているというエピソードも。さらにRyujiが前日の公演で歌詞を飛ばしてしまったため再チャレンジしたい、と「ROCKET DIVE」をパフォーマンス。hideへの深い愛とリスペクトを示しながらも、Ryujiは自らの個性を生かしたボーカルで見事に歌い上げた。バンド名と同名の楽曲「Browbeat」で一旦締めくくるも、鳴り止まぬ歓声にダブルアンコールへ。

 再びHAKUEIも登場し、バンドプロジェクトの開始から2年経ったことを振り返る。HAKUEIはRyujiを「素晴らしいミュージシャン」と評価し、「音楽業界を面白くしてくれる存在になるんじゃないかと思う」と期待を寄せた。俳優として、舞台などで多忙な日々を過ごすRyujiだが、音楽を心から愛していることがステージ上の全力のパフォーマンスから伝わってくる。そしてそんな彼をかど、CHIROLYN、鳴風、HAKUEIが力強いサウンドで支えることで、The Brow Beatは進化しているのだろう。

 「Black & Black」「アイリス」を披露してライブは終了。ツアーの写真とエンドロールともに場内に「睡蓮」が流れると、大合唱が起きていたのも印象的だった。

 真っ直ぐで熱いパフォーマンスを見せると同時に、MCでは他愛ない会話を楽しみ、ファンとの距離感を近づけながら、しっかりと心をつかんでいたように思う。6月には昨年に続き、日比谷野外音楽堂でのワンマンライブを開催する。本公演と同様に、Ryujiを中心としたバイタリティあふれるステージが見られることを願いたい。(村上夏菜)

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