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いま、最高の一本に出会える

岸谷五朗&寺脇康文、「壮年JUMP」とサザンへの愛を語る「あなたが、僕らの“アイドル”」

リアルサウンド

18/7/15(日) 10:00

 7月14日の『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(JFN系列38局ネット)は、先週に引き続き、桑田佳祐に代わって、事務所の後輩で桑田を慕う岸谷五朗&寺脇康文がスペシャルDJに。サザンオールスターズの数々の名曲を名優ならではの視点から分析する、聴きごたえのある放送回となった。

 桑田と関係が深く、付き合いも長い二人が取り上げる気の利いた楽曲は、この日もファンを大いに楽しませる。まずは暑気払いにと、『Act Against AIDS 2007』(武道館)で二人が熱唱した「BOHBO No.5」(2005年)からスタート。続いて、岸谷が映画化に際して主演を務めた、東野圭吾の小説『夜明けの街で』にインスピレーションを与えたという、「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」(2005年)もオンエアされた。岸谷は、「桑田さんの曲は全部好きだけど、「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」は爽やかな曲調と、秘密めいた不倫の愛の世界を描いた歌詞のアンバランスが最高。天才だと思わされる」と絶賛。いずれも、8月1日リリースのプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』(海の“オヤー”)収録曲だ。

 二人の“サザンマニア”ぶりはとどまるところを知らず、以前、同じようにDJとして番組に出演した際に岸谷が選曲し、反響を呼んだ全編英詞の「Tarako」(1984年)にもリクエストが集まる。寺脇は「最初聴いた時、英語詞に衝撃を受けた」、岸谷は「また曲がいいんだよなあ、たまらない」と、耳を傾けていた。同じく度肝を抜かれた曲として、「JAPANEGGAE (ジャパネゲエ)」(1984年)も流され、岸谷は「言葉遊び的な歌詞で、不思議な世界観がある」と分析していた。

 リスエストのなかから、寺脇が特に思い入れが深い一曲として選んだのは「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」(1993年)だ。自身が出演していたフジテレビ系ドラマ『悪魔のKISS』の主題歌で、自分が登場するシーンでこの曲が流れると、「サザンがかかってる! すげーな、俺!」と興奮したそうだ。寺脇は「自分がサザンの曲を背負えるなんて、夢のようだった」と振り返る。そして、こちらも寺脇が出演している映画『空飛ぶタイヤ』のために書き下ろされた楽曲で、全編アニメーションで構成されたミュージックビデオも話題の「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」にも聞き入り、再び「すげーな、俺!」とはしゃいで見せるのだった。

 今回、最も印象的だったのは、映画『永遠の0』主題歌「蛍」へのリクエストにかかわる、二人のトークだった。「蛍」は「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」と同様に、主題歌のオファーを受けた桑田が作品を観て、書き下ろした楽曲だ。岸谷はまず、「『闇の子供たち』の主題歌(「現代東京奇譚」桑田佳祐ソロ曲)も聴いたときの感動がすごかったけれど、桑田さんが台本をもらって曲を書くと、ものすごいものができる」とコメント。曲が流れた後、寺脇は「心を震わせるって、こういうことだね。桑田さんの曲って、心を震わせたり、踊らせたりーー耳で聴くっていうより、心に聴かせるという感じ。桑田さん自身がそういう人間だからなんだろうな」と語っていた。

 最後にはもちろん、寺脇が「こういうサザンが聴きたい、という曲をちゃんと出してくれる」と楽しんで聴いているという最新曲「壮年JUMP」も流れる。テレビ番組出演での披露でも話題となっているこの曲。アイドルに心を奪われたことがある人なら誰しもが共感を抱く歌詞と、夏らしく爽やかでポップなメロディーが大人気を博し、すでに今夏を象徴する楽曲になっている。岸谷は「数々の名曲をありがとうございます」と2週間にわたった番組を振り返り、寺脇は「あなたが、僕らの“アイドル”ですよ」と、楽曲に絡めたコメントを送っていた。「壮年JUMP」はオンエアでの大反響も受けて7月23日からアルバムに先駆けて配信リリースされることも決定しているので要注目だ。

 桑田のトークを聴けるのはもちろんのこと、このようにスペシャルDJがサザンオールスターズの名曲を選び、その魅力を伝える回もあるという、この番組ならではの楽しさも、この2週間で存分に感じられた。リスナーからも「サザン40周年、名曲がありすぎて選べない」というメールが届いていたが、100人のファンがDJになれば、100通りの選曲と、100通りの思い入れが語られるに違いない。

 いずれにしても、曲が流れるたびに「天才!」と無邪気にはしゃぐ名俳優ふたりは、一般のファンとはまた別の角度から、サザンの魅力を伝えてくれた。そして、次週は桑田が帰ってくる。音楽特番への出演も増加するなかで、どんなエピソードが語られるのか、今から楽しみだ。(文=橋川良寛)

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