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大石圭の原作小説を題材にした新プロジェクト始動 中田秀夫監督作『殺人鬼を飼う女』4月公開に

リアルサウンド

19/2/20(水) 17:00

 「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を爆発させプロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」が始動。その第1弾作品『殺人鬼を飼う女』と、第2弾作品『アンダー・ユア・ベッド』の公開が決定した。

参考:真の主人公は田中圭? 『スマホを落としただけなのに』で課される“愛の試練”

 本プロジェクトは『甘い鞭』『輪廻』の原作、『呪怨』ノベライズなど恐怖と狂気、エロティズムに富んだ作風に定評がある、大石圭の原作小説を題材にしたもの。

 『殺人鬼を飼う女』は、上質なサスペンス要素とエロティックで大胆な描写の中で繊細な純愛を描いている。メガホンを取ったのは、1998年公開の映画『リング』が大ヒットし、また昨年公開された『スマホを落としただけなのに』は興行収入18億円を超える大ヒット、2019年5月には『貞子』の新作公開を控える中田秀夫監督だ。

 主演は、『ホワイトリリー』で主演を務めた飛鳥凛。今作で中田監督と再タッグを組み、幼少期に義理の父から受けた悍ましい毎日が原因で解離性同一性障害を患っているキョウコを演じる。別人格を作ることで自身を守ってきたキョウコの中には大島正華演じるキョウコを愛するレズビアンの直美、松山愛里演じる自由奔放でビッチなゆかり、中谷仁美演じる虐待された小学生のままのハル。1人の女性が持つ4つの人格を4人の女優陣でミステリアスかつ官能的に演じ分けている。そして、隣人でキョウコの憧れの小説家・田島冬樹を水橋研二、キョウコの人格形成に大きな影響を与えた母親役を根岸季衣が演じる。

 あわせて公開されたキービジュアルでは、1人の女に共存する4人の異なる人格たちが、四重奏のように淫らに入り乱れる様子を表現している。また、女が手にする本には、“私のなかの私”というタイトルが添えられている。

 そしてプロジェクト第2弾『アンダー・ユア・ベッド』は安里麻里が監督を務める。2005年『地獄小僧』はフランクフルト映画祭に出品され、その後、『怪談・新耳袋』などテレビドラマにも進出するなど、活躍の場を広げている安里監督。本作では、人生で家族を含む他人全てから存在を無視されてきた男が、「愛する女性を覗き見しつづける」という歪んだ形でありながらも、悲惨な環境にある女性を救おうとする狂気の愛を描く。

 『殺人鬼を飼う女』は4月12日、『アンダー・ユア・ベッド』は今夏公開予定だ。

■コメント一覧
●中田秀夫監督
『殺人鬼を飼う女』は、エロス(恋愛)+サスペンスという、私が追求し続けたいジャンルの組み合わせで、原作の世界観を守りつつ、どのように鋭角的な映画にできるかが私にとってのチャレンジでした。ラブシーンもクライマックスには男一人対女三人という場面があり、これもキャスト・スタッフと共に数日に渡る熱のこもったリハーサルを重ね、撮影に臨みました。『ホワイトリリー』に引き続き飛鳥凛さんには、たいへん難しい役どころを演じていただき、危うさ、儚さと共に鬼気迫るヒロイン像を創り上げてくださったと思います。また、相手役の水橋研二さんにも繊細な作家役でありながら、アクションもの的な壮絶なラブシーンをお願いしました。松山愛里さん、中谷仁美さん、大島正華さんたちも肉体と精神をギリギリまで追い込まれた女性像たちを、そして根岸季衣さんには、映画『グロリア』を合言葉にこれぞ「鬼母」の極みを、堂々と演じていただきました。自信作です。ご堪能いただければと願っております。

●飛鳥凛(キョウコ役)
主人公のキョウコは、他にもいくつかの人格を内に秘めていて、その人格がいつ入れ替わるか予測できないという、非常に難解な役どころでした。キョウコ以外の 3 つの人格を、映画の中では別の女優さんたちが演じているのですが、1人の人間を4人で分けて演じるというところが複雑で、それぞれのキャラクターを掘り下げるディスカッションを4人で何度もしてから撮影に臨みました。監督には「感情が内から湧き出るように!」「そこは獣のように!」など、かなり独特の表現で演出していただきました。中田監督の映画の主演を務めさせていただくのは二度目ですが「飛鳥さんは以前より芝居が好きになったよね!」と言われたのが嬉しかったです。もちろん元々芝居は好きですが、以前よりも、綺麗なうわべの部分だけでなく人間の本質をさらに追求することを念頭に置いて臨んだことで、自分の中の芝居の意識がより深いものになったのかなと。見せたくないような汚いところも沢山見せていると思います(笑)。今作は、自分の全てを注ぎ込んだ作品です。ぜひ沢山の方に見ていただけたら嬉しいです。

●KADOKAWA プロデューサー 小林剛、ハピネット プロデューサー 永田芳弘
この度、KADOKAWAとハピネットはホラーやサスペンスといったジャンルで、特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクトを立ち上げました。それが『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』です。第1弾として中田秀夫監督『殺人鬼を飼う女』、第2弾として安里麻里監督『アンダー・ユア・ベッド』を公開・リリース致します。コンセプトは“リミッターをはずせ”。クリエイターの皆さんにハイコンセプトな題材、内容を、思うままに作っていただく。映倫審査 R-18 指定も辞さず。そんな作品作りを目指していきます。閉塞したこの時代に鋭利な刃物の一刺しをする本シリーズ、ぜひご期待ください。

(リアルサウンド編集部)

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