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SIRUP、Suchmos、NulbarichからMIYAVI、米津玄師まで…Honda CMで見出される良質な音楽

リアルサウンド

19/2/17(日) 8:00

 1月から放送されているHondaの新しいTVCMに注目が集まっている。

(関連:Suchmosはなぜ大ブレイクしたか? 『THE KIDS』の“今の時代らしさ”を読む

 “VEZEL「VEZEL TOURING」篇”と題された今回のCMでは、SIRUPの楽曲「Do Well」に合わせ、車が颯爽と街を走りぬけるシーンが映し出されている。耳に心地よく残っていくアーバンなダンスチューンと、ビビッドな都会の光景がマッチした映像に魅せられ、SIRUPの存在が気になりだした人も多くいるのではないだろうか。実際にYouTubeにアップされている「Do Well」のMVのコメント欄には、「CMから来ました」という書き込みも多く見られる。

 SIRUPは、大阪出身のシンガーソングライター・KYOtaroが2017年に始動させたプロジェクト。R&B/ソウル、HIPHOPなどのブラックミュージックをルーツに持ち、昨年8月リリースの『SIRUP EP2』はiTunes/Apple R&Bチャートで1位を獲得。今年6月からは初の全国ツアー開催も予定されており、今回のタイアップも相まって今後ますますその名と活躍の場を広めていくことだろう。

 HondaのCMといえば、今までにも様々なアーティストの楽曲が起用されてきたが、選曲のセンスの良さが度々話題になっている。2016年9月から放送されていた“VEZEL「世界ヴェゼル」篇”ではSuchmosの「STAY TUNE」が、2017年7月から放送されていた“GRACE「ACTIVE LINE」篇”ではNulbarichの「NEW ERA」が起用され、これをきっかけにバンドの知名度が一気に急上昇。当時、SuchmosもNulbarichも音楽好きの中ではすでに話題になっていたものの、一般的に名前が浸透する直前の大抜擢だったと言える。

 このように新鋭アーティストがフックアップされることもあれば、すでに多くのヒット曲や幅広い知名度があるアーティストの人気楽曲が使われることもある。例えば、綾野剛が出演する“フィット”シリーズ(2017年6月~)ではMIYAVIの「Fire Bird」、“JADE「NEW STYLE WGN」篇”(2018年5月~)では米津玄師の「LOSER」、“「Believe your INSIGHT.」篇”(2018年12月~)ではサカナクションの「years」がCMソングとして映像を彩っていた。それぞれタイプは違うものの、存在感や作品の世界観に唯一無二なオリジナリティを持つアーティストたちばかりである。また、2018年に放送されたHondaのCMの中には、ナレーターとして石野卓球、曽我部恵一、TOSHI-LOW(BRAHMAN)が参加しているCMもあったが、どれも映像のコンセプトとナレーションの親和性を楽しめるものだった。これらのことから、起用の選考基準は楽曲の魅力だけではなく、そのアーティストの佇まいやスタンスにも重きを置いているということが伝わってくる。

 そしてHondaのCMと言えば、ONE OK ROCKとのコラボレーション施策「Go, Vantage Point.」(2017年7月~)の盛り上がりも記憶に新しい。この施策ではCMやプロモーション動画がいくつか制作され、メンバーたちが出演したCMでは海外での撮影が行われた。楽曲は「Take what you want」「Change」「Stand Out Fit In」が使われており、映像内のナレーションはTaka(Vo)が担当。CMだけに留まらず、渋谷109の巨大な壁面広告や特設サイトでのカウントダウンも、SNSを中心に多くの反響があった。

 毎回、新作が放送されるたびに音楽ファンをざわつかせるHondaのCM。今後もアーティストや楽曲との掛け合わせによって、スタイリッシュで感覚を刺激するような作品が誕生していくことに期待したい。(渡邉満理奈)

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