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いつまでも残るメロディを! ダニー・エルフマンが語る『ダンボ』

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19/4/1(月) 7:00

音楽家のダニー・エルフマンが朋友ティム・バートン監督の新作映画『ダンボ』の音楽を手がけている。エルフマンはこれまでに様々なジャンルの映画で音楽を担当しているが「メロディが観客の頭の中に流れたり、無意識のうちに思い起こしてもらえること」を目指して創作を続けているという。

1985年に『ピーウィーの大冒険』で長編監督デビューを果たしたティム・バートンは当時、映画音楽の経験がなかったエルフマンに音楽を依頼し、彼はその後、ほぼすべてのバートン作品の音楽を手がけている。本作は誰もが知る名作アニメーション映画が基になっているが、エルフマンは意外にも監督から依頼を受け、初めてアニメーション映画『ダンボ』を鑑賞したという。「実は子どもの頃にメロディを口ずさんだり、映画を最後まで鑑賞した記憶がなかったんだ。でも映画を初めて観て、音楽的に覚えていたことが多かったことにはびっくりしたよ。ピンク象の行進の音楽なんかはもちろん知ってるよ! という感じだった。僕の音楽のDNAの一部にあるようだった。ケイシー・ジュニアの音楽も思い出した。もし可能であれば、この2曲を僕のスコアに取り入れて敬意を表したいと思ったんだ」

過去に観たことを忘れてしまったのかもしれない。これまでに断片的に観てきたのかもしれない。何にせよ、エルフマンのDNAには『ダンボ』が組み込まれている。そのため「いつもは早い段階で作曲することはない」と明言するエルフマンだが、映画完成の1年前にメロディが浮かんできたという。

「この映画の連絡を受けているときに“赤ちゃん象が母親から引き離されている場面”が頭をよぎって、メロディが浮かんできたんだ。その時には他の仕事があったんだけれど、 ラッキーなことにちょっと時間を取って僕のスタジオでメロディを録音することができた。その後はしまい込んでいて1年後に思い出した時にはどんな内容だったかすっかり忘れてしまっていたよ。でもそれが最終的に『ダンボ』のテーマ・ソングになったんだ。今回はものすごくシンプルで悲しげなメロディからスタートした。お母さんがいなくなってしまいひとりぼっちのダンボのイメージが一番初めに頭に浮かんだし、作品のストーリーにおいて一番重要な部分だと思ったんだ」

エルフマンはいつも丁寧にメロディを紡ぎ、シーンに最も合うアレンジを探して作曲を続けている。近年、映画音楽は短い旋律の繰り返しやビートを際立たせたものが目立っているがエルフマンは「最近はその傾向がさらに強くて、楽曲を作るのが容易になっている」という。「曲を聴いていて、スコア自体は全く悪くないのにオーケストレションに問題があると思うことが時々あるんだ。正しいことを正しいタイミングで行っているのに、特別に感じられるものが何もない。1週間後にもう一度その曲を聴いたとして“最近見た映画の曲だ!”と思い出せないような。良い楽曲を完成させる上で大切なのは、そのメロディーが観客の頭の中に流れたり、無意識のうちに思い起こしてもらえることだよ。子供の頃から聞いてきた素晴らしい音楽にはその要素が必ずあるから、それこそが僕の目指していることなんだ」

エルフマンのキャリアを振り返ると『バットマン』のテーマや『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の名曲の数々、『チャーリーとチョコレート工場 』の愉快な歌など、すぐに頭に浮かぶ楽曲が多い。『ダンボ』のメロディも長年に渡って愛され続けることになりそうだ。

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