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田中圭またもスマホ落とす 『獣になれない私たち』“寝る”より悲しいキスのダメージ

リアルサウンド

18/11/1(木) 12:05

 日本シリーズ第4戦目、熱き闘いの末、ソフトバンクが2連勝を収め、1時間15分遅れの放送となった10月31日の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)第4話。約1話分の時間、焦らされた視聴者たちに待ち受けていたのは、心がむず痒くなるほど焦れったい晶(新垣結衣)と恒星(松田龍平)のラブ(かもしれない)シーンだった。

 前回の放送で元カノ・朱里(黒木華)が居座り続ける問題で、けんかになった晶と京谷(田中圭)。晶を怒らせ、1人ぼっちになった京谷に呉羽(菊地凛子)がキスをする衝撃的なシーンで幕を閉じた。呉羽の獣っぷりが垣間見えた場面だったが、第4話ではキスだけには終わらず、2人は寝てしまったことが明らかになる。

 発覚の原因になったのは、京谷のスマートフォンの紛失。奇しくも、今週末公開の映画『スマホを落としただけなのに』でも京谷を演じる田中は、スマートフォンを落とし、北川景子ふんする麻美が事件に巻き込まれることになる。『けもなれ』の脚本家・野木亜紀子のツイートによれば、偶然の一致だったそうで「スマホを紛失するのは北川景子ちゃんの方かと思っていたら、彼氏役の圭くんの方だったのね。奇遇。(原文ママ)」とのこと。

 ただ、きっと京谷は、スマートフォンを落としてなくても晶に浮気の告白をしていた性格だろう。最近は下火になってきているため、もう死語のような気もするが、芸能人や政治家の“ゲス不倫”が立て続けに報じられた時、世間の浮気・不倫への目はより一層冷ややかなものになっていった。

 最初に断っておくが、浮気・不倫には被害者が必ずいるため、肯定はできない。しかし、本作の展開を見ていると、心が弱ったゆえのいわゆる“魔が差した”行為というのは、誰にでも起こりうる可能性を孕んでいるのではないかと考えさせられる。現に、晶と京谷のなれ初めは“浮気”と言っても過言ではない。朱里を追い出せないのも、彼女がいる状態で晶と付き合うことを決めた京谷にまだ罪悪感が残っているからなわけで、京谷は浮気をしたことを朱里のせいにしようとする場面があったが、京谷が怒りの矛先を自分ではなくまだ他者に向けようとしているのはあまりにも哀れすぎる。

 また今回特に印象的だったのが、京谷の浮気を聞いて、京谷がキスをしていたか晶は気にしていたところ。「寝た」と言われるとあまりにも異次元すぎて実感がわかないが、「キスをした」と言われるとその手軽さゆえか変にリアリティーが生まれ、さらに傷をえぐられる感覚が生まれるのは凄くわかる。だからこそ、晶と恒星がキスをするかしないかのラストシーンは、京谷を傷つけられるかの晶の覚悟のゆらぎが上手く浮き彫りになっていた。

 余談だが、松田が新垣の肩にかけた腕や、首筋へのキスがあまりにも色っぽく、放送が延長して逆に良かったと思わされる。それにしても「最中で寝る男」がこんな形でまた登場するとは、野木の伏線の上手さには、なんだか分からないけれども、頬が赤らむような興奮を覚えた。

 次回予告で少し流れていたが、ついに対面した朱里は晶に、「あなたが持ってる色んな物をわたし何にも持ってない」と泣き叫んでいた。あまりにも多すぎる業務や、京谷のダメっぷり、そして本音を言えなくした暗い過去を持つ晶には応援したくなる気持ちを掻き立てられたが、一部視聴者から出ていた「晶は被害者のようだが、それなりに酷いことをしている」という点に次回はスポットライトが当たりそうな予感。回が増え、季節が冬に向かうとともに波乱の展開が待ち受けていそうだが、今回は浮気とスマートフォンは怖いと改めて感じさせられる回だった。(阿部桜子)

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