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佐野岳が影で暗躍 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』竹内結子と芝居で起こす“化学反応”

リアルサウンド

19/1/31(木) 6:00

 竹内結子率いる個性豊かな面々が、ときに強引な、ときに華麗なるチーム戦を見せる木曜劇場『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系、以下『QUEEN』)で、影で暗躍し、じわじわと存在感を増している男がいる。フリーランスの記者・茂呂裕也を演じる佐野岳だ。

 力強いまなざしと口元にたくわえられたヒゲもよく似合い、渋みと色気が滲み出ている茂呂。主人公・氷見(竹内)が彼のことを「タイプ」だと口にするのも頷けるが、しかしライターとしては、裏付けを調査しすぎて旬なネタを逃してしまうという一面もあるようだ。なんとも掴みどころのないミステリアスなキャラクターなのだが、どうやら彼は、氷見の過去を詮索しているようである。

【写真】本日放送の第4話で急接近する氷見と茂呂

 佐野といえば、デビューから間もない2013年に『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』で映画初出演にして初主演。その後は持ち前のずば抜けた身体能力を活かし、主演を務めた『仮面ライダー鎧武/ガイム』(2013-2014)の諸作や、『HiGH&LOW』シリーズなどで存在感を放ってきた。しかしながら、以来、彼がその輝きを見せるのは、ほとんどこれらの作品ばかりに集中していたように思える。同系統の作品への連投は、裏を返せば“作り手たちからの信頼度が高い”ということなのだろう。だが、『陸王』(2017)で佐野が垣間見せた、肉体面に比重が置かれていないときの好演などから、“新たなる佐野岳の顔”を切望していた方も多いはずである。そして昨年は、『honey』『となりの怪物くん』『純平、考え直せ』、さらには主演作『ふたつの昨日と僕の未来』といった映画が相次いで公開。多彩な表情を見せ、これまでとは違った魅力を開花させつつあるのだ。

 そんな佐野は近年、テレビドラマにおいて、ゲスト出演というかたちで顔を見せることが多かった。昨年の夏季に放送された『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)では、大企業の御曹司である大学生に扮し、高慢ちきなクズっぷりを披露。かと思えば、同クールに放送された『健康で文化的な最低限度の生活』(カンテレ・フジテレビ系)では、父親から性的虐待を受けて育った青年を演じている。彼の浮かべる苦悶の表情は生々しく、観ていて胸が締め付けられるほどのものであった。これらを振り返っただけで、佐野の演技の幅の広さと、作品ごとへの適応力の高さは十分に納得できるだろう。しかも、“佐野岳らしいキャラクター”といった役どころではなく、作品ごとに見せる表情の違いに、俳優としての頼もしさが感じられるのだ。映画での活躍と同じく、ひとところに収まらない彼の才能に、各作品に触れるごとに魅了されている方も多いはずである。

 さて、今作『QUEEN』であるが、いまのところ茂呂の存在は謎に包まれたままだ。主人公・氷見の同僚である与田(水川あさみ)たちが、氷見の過去に触れようとするたびに彼女がさらりとかわしている様子は印象的だ。氷見もまた、掴みどころのない謎めいた人物なのである。恐らく茂呂とは、“氷見の過去”あるいは“秘密”という、今はまだ水面下で進行しているサイドストーリーに視聴者を誘導するポジションなのではないだろうか。となれば今後の彼の動きに要注意である。

 第4話では氷見と茂呂が接触するようだが、佐野の重厚なトーンの芝居と、竹内の軽やかな芝居は、どのような化学反応を起こすのだろうか。茂呂が大きな動きを見せるとともに、佐野自身もまた、大きな動きを見せそうである。

(折田侑駿)

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