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“ジーンズ”も“スーツ”も着こなす中島裕翔、『SUITS/スーツ』織田裕二の言葉が成長の糧に

リアルサウンド

18/10/16(火) 6:00

 甲斐正午(織田裕二)の提案により、鈴木大貴(中島裕翔)は、名を鈴木大輔と改め(になりきり)、その日暮らしのフリーターから弁護士に。凸凹な2人がバディを組み、数々の難解な訴訟をあらゆる手段で解決していく姿が見どころとなっている『SUITS/スーツ』であるが、甲斐のアソシエイトとして、大貴が成長していく物語としての側面も大きい。

 第2話では、大輔が無料法律相談会に訪れた看護師・河瀬今日子(関めぐみ)の相談を受ける。河瀬は、勤めていた病院の院長から愛人にならないかと誘われたが、それを断ったせいで解雇されていた。同情した大輔は、法廷で闘うべきだと河瀬に伝えるが、その話を聞いた甲斐から「クライアントに同情するな」と言われてしまう。

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 本作では、甲斐が大輔に、厳しいようで、筋の通った言葉を放っていく。第1話では、喪服姿を披露していた大輔。甲斐に言われ「まともなスーツ」を購入した気になるも、やり直しを食らった大輔は、甲斐に紹介してもらった店に行き、44、91、85、102、きちんと採寸し、スーツを仕立ててもらう。みるみるうちにビシッとスーツ姿がしっくりくる頼もしい姿になった大輔を見た、遊星(磯村勇斗)の妹・砂里(今田美桜)と祖母(田島令子)は驚き、目を丸くするばかりだった。

 甲斐が服装をそこまで指摘することに、なんの執着があるのだろうか。織田が、インタビューで大輔のモデルになった原作のマイクを見て、「そんな格好だとまずクライアントに相手にしてもらえない」「ナメられないようスーツを手に入れる」と、甲斐のモデルであるハーヴィーの気持ちを代弁するかのように話していた。弁護士としても、相手の信頼を得るためには、人の見た目や印象はとても重要なこと。甲斐は、それを言葉でいちいち説教くさい説明をするのではなく、さりげない教えを含ませたメッセージで伝えている。

 また、長身でスーツ姿をキメた中島の姿は、ネット上で話題に。つい昨日、『第35回ベストジーニスト2018』でベストジーニスト賞を受賞したばかりの中島が、「ジーンズもスーツも着こなす」として反響を呼んでいた。

 一度は、甲斐の読みが当たり、河瀬にパワハラをした日本医師協会の次期会長候補である海部院長(中村育二)が、スキャンダルを嫌って示談に応じると思われた。しかし、後半は一転、海部院長が河瀬を名誉毀損で訴えるという通知書が届く。

 とっておきのスーツに身を包んだものの、自らの無力さを知った大輔は、会社を去ろうとする。経歴詐称しながら弁護士をやるなんてそもそもが無茶だった。甲斐は、様々な理由を並べる大輔に「本気じゃないからだ」と鋭い言葉を突きつける。そして、「あの看護師の弁護だけは最後までやり通せ。お前に見放されたら彼女どうすりゃいいんだ? 同情したんだろ? なら最後まで同情して弁護してやれ」と、弁護士として、そして1人の人間として「筋を通せ」と言っているようだった。

 甲斐から大輔へと投げかけられる言葉は、彼からの新人や後輩に対しての言葉のように感じられる。甲斐は「優秀な才能には投資を惜しまないことにしてる」というが、甲斐自身、実は面倒見がいい先輩にも見える。甲斐の言葉によって、大輔がこれからどんなスーツ姿へと変身を遂げていくのか。これからの2人の衝突に注目していきたい。

(大和田茉椰)

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