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いま、最高の一本に出会える

文学座9月アトリエの会「かのような私‐或いは斎藤平の一生-」ゲネプロより。(撮影:宮川舞子)

80年の時の流れを巧みに表現、文学座アトリエの会「かのような私」開幕

ナタリー

18/9/8(土) 1:18

文学座9月アトリエの会「かのような私‐或いは斎藤平の一生-」が、昨日9月7日に東京・文学座アトリエで開幕した。

昨年2017年上演の「斜交(しゃっこう)~昭和40年のクロスロード」を手がけた文学座の高橋正徳と、劇団チョコレートケーキの古川健が再びタッグを組む本作は、皇太子(今上天皇)の誕生日であり、東条英機らA級戦犯が処刑された1948年12月23日に生まれた斎藤平の一代記。全6幕構成の本作では、1幕ごとに10年あるいは20年刻みで物語が展開し、昭和と平成を生き抜いた平の80年におよぶ人生が描かれる。

斎藤平役を演じるのは亀田佳明。このほか関輝雄、大滝寛、川辺邦弘、亀田佳明、萩原亮介、池田倫太朗、江頭一馬、塩田朋子、梅村綾子、大野香織がキャスティングされたほか、文学座附属演劇研究所に所属する川合耀祐と田村真央が出演する。

第1幕は、平が生まれた48年12月23日のシーンからスタート。ちゃぶ台やラジオ、火鉢など昭和の家庭を彷彿とさせる家財道具が置かれた舞台の上で、平の祖父・智夫(関輝雄)、父・信一(大滝寛)、信一の友人・大熊誉(川辺邦弘)が平の誕生を待ちわびる傍ら、上手、下手の端では数名のキャストが神妙な面持ちでイスに腰かけている。

平が二十歳の誕生日を迎える第2幕では、ちゃぶ台が座卓に、ラジオがテレビに取って代わる。演出の高橋は、1幕ごとに舞台美術をアップデートさせることで、80年の時の流れを巧みに表現した。一方俳優陣は、自身が演じる登場人物の青年期、壮年期、老年期を、それぞれ見事に演じ分ける。亀田は、学生運動に力を注ぐ大学生時代から、子を育て老いていくまでの平の人生を、抑揚ある演技で立ち上げた。

上演時間は途中休憩10分を含む2時間30分。なお9月10日19:00開演回および16日14:00開演回にはアフタートークが実施され、10日の回では劇作を手がけた古川と演出の高橋、演劇企画集団THE・ガジラ主宰の鐘下辰男、元SEALDsの奥田愛基が「戦後民主主義と家族」についてトークを繰り広げる。また16日の回には大滝、亀田、塩田、高橋の4人が登場し、「かのような文学座と戦後再考」をテーマに語り合う予定だ。公演は9月21日まで行われる。

文学座9月アトリエの会「かのような私‐或いは斎藤平の一生-」

2018年9月7日(金)~21日(金)
東京都 文学座アトリエ

作:古川健
演出:高橋正徳
出演:関輝雄、大滝寛、川辺邦弘、亀田佳明、萩原亮介、池田倫太朗、江頭一馬、川合耀祐、塩田朋子、梅村綾子、大野香織、田村真央

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