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人気俳優 パク・ボゴムの飾らない素顔と歌手としての顔 日本デビュー曲披露したファンミーティング

リアルサウンド

19/2/8(金) 12:00

 韓国のみならず、日本を含めたアジア諸国で人気の若手俳優パク・ボゴム。2016年に主演したドラマ『雲が描いた月明かり』ではツンデレ王子を演じ、最高視聴率25.3%を記録。“クルミ(雲が)シンドローム”を巻き起こした。

 そんなパク・ボゴムは、ドラマなどの撮影の合間にアジア各地でファンミーティングを精力的に行っている。今回の日本でのファンミーティングも、1月26日にソウルを皮切りに始まったアジアツアー『A Good Day : May your everyday be a good day』の一環で、約1年ぶりに開催された。

 今回は、さいたまスーパーアリーナという約1万人規模の大きな会場で行われたが、天井近くのスタンド席までファンで埋め尽くされていた。一人の俳優がこのような大きな規模でファンイベントを行うのは珍しい。それくらいパク・ボゴムは日本の人々に愛されているのだ。なぜ彼は多くの人に愛されるのだろうか? それはきっとこのイベントを通じて知ることになるだろう。

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■誠実で真面目、そしてお茶目……様々な顔

 今回のファンミーティングでは俳優では珍しくオリジナルのペンライトが登場した。ハートと愛の矢をモチーフにしたペンライトは、ボゴム自身がデザインを手がけた。「愛に対して感謝しているという意味がある」というペンライトには、ファンへの思いがこもっている。ファンたちはそのペンライトをいとおしそうに持ち、彼の登場を待った。

 定刻から数分過ぎた頃、会場が暗転しステージのスクリーンにはパク・ボゴムの映像が流れ始める。ファンたちが持つ無線制御されたペンライトは、音楽に合わせて点灯。今か今かと主人公の登場を待つ高まる期待の中、映像が終わったと同時に、ステージ上部からボゴムのシルエットが現れ、会場は拍手に包まれた。

 ファンミーティングはバンドDAY6のカバー曲「I Like You」で幕を開けた。〈あなたが好きです〉〈愛したいんです 君を〉という切ない歌詞が優しい笑顔とともに響く。とても彼らしい選曲だ。

 歌い終わると「みなさんこんにちは。お久しぶりですね」と流暢な日本語でファンに挨拶。「みなさんのボーイフレンド、パク・ボゴムです」と、韓国で放映されたばかりの主演ドラマ『ボーイフレンド(原題)』に絡めて、はにかみながら挨拶。会場からは大きな拍手と歓声が上がった。「緊張しすぎて歌詞を忘れてしまいました」と恥ずかしそうに告白。素直な姿にファンから温かい声がかかった。

 今回のファンミーティングのタイトル『A Good Day』はパク・ボゴムが考案。「幸せな日が積み重なって、そんな日々が繋がって欲しいという思いでこのタイトルになりました」と、日本語でファンに自分の思いを伝えてくれた。

 イベントの前半は、ファンから事前に集めた質問に答えるというQ&Aコーナーからスタート。出演してきたドラマで大変だった撮影や楽しかった撮影、撮影先ではどんなことをするのかなど、俳優だからこその質問が幾つか繰り広げられた。3月21日より日本でもMnetにて放送が始まる最新作『ボーイフレンド(原題)』の名シーンを振り返るコーナでは、選ばれたファンとドラマのシーンを再現し、生電話をして耳元で歌を歌うというサプライズも。

 ボゴム自身がステージでキャンドルを手作りしてファンにプレゼントするコーナーでは、几帳面に見えて実はちょっと大雑把な年相応な男子の一面が見え、会場からはたくさんの笑いが溢れた。ステージで見せる素直で人間味のある姿に、思わず彼がスターであるということを忘れてしまいそうになった。

 トークの際、ボゴムが一生懸命日本語で話そうとする姿が印象的だった。ボゴム自身からファンに近づこうとする姿が頻繁に見られたのだ。前半の最後はボゴムからファンへのプレゼントの大放出で終了した。

■歌で魅せたもう一つのパク・ボゴム

 後半は、歌を中心としたステージだ。幼い頃から音楽が好きだったというボゴム。いよいよ3月20日には歌手としての日本デビューが決定した。今までもドラマのOSTやファンミーティングで歌を披露してきたが、本格的な歌手デビューは今回が初めてだ。このファンミーティングは、歌手デビュー発表後の初ステージとなった。

 オープニングは日本で「iTunes KPOPチャート」1位を獲得したという自身が専属モデルを務めるアウトドアブランド「Eider」の2018年企業広告のOST音源「Let’s go see the stars」からスタート。気球に乗ったボゴムが現れると、会場からは大きな歓声が上がった。〈僕と星を見に行かないか〉と歌いながら空高く舞い上がる……歌詞にぴったりの演出だ。その後、ドラマのOSTやカバー曲など、しっとりした曲を連続して披露し、ボゴムの甘い声でファンを魅了。ファンミーティングではお馴染みになっている「My dearest」を感情を込めて歌った。

 一旦ステージから去った後、アップテンポの日本語曲「Bounce」でステージに戻ると、先ほどの雰囲気とは一転、「一緒に歌いましょう!」と花道やセンターステージを縦横無尽に馳け廻るボゴム。ファンたちもステージ横のスクリーンに映し出された歌詞を見ながら一緒に歌い盛り上げた。

 メインステージにピアノが用意されると、弾き語りで歌いだす。そして日本デビュー曲の「Bloomin’」を少しだけ披露。歌い終わり「どうでしたか?」とファンに問いかけると、温かい拍手が沸き起こり、ボゴムは嬉しそうな笑顔を見せた。

 日本デビューシングル曲「Bloomin’」は、「遠く離れたファンの皆さんと一緒に花を咲かせていこう」という思いが込められているという。ボゴムは「はじめて日本語の曲を心を込めて用意しました。そんなチャンスをくださって、とても感謝しています」と同曲について語る。ファン思いで前向きな彼にぴったりの曲だろう。

 アンコールでは、TWICEやSEVENTEENのカバーダンスを披露。コミカルな姿も見せつつ、「Must have love」では、ダンサーとともにトロッコに乗りファンたちへたくさんのサインボールを投げた。

 最後に披露した曲は、「I bless you(祝福)」。「あなたのこれからの日々に祝福を贈ります」という言葉とともに歌い始めたボゴム。「みなさんの近くへ少しずつ行きたい」と、ゆっくりゆっくり花道を歩きながらセンターステージへ向かう。ファンを眺めるその目には光るものが。広い会場を見回し隅々まで手を振って歩き回り、メインステージに戻ると「いつもお元気で、また会いましょう」「気をつけてお帰りください」と何度も言いながら、名残惜しそうにステージを去った。

■ボゴムの素顔が垣間見れた温かいファンミーティング

 今回のファンミーティングでは、誠実でまじめな姿、ちょっとおとぼけでおちゃめな姿、子供っぽい姿まで、約2時間半の間にさまざまな「パク・ボゴム」を見せてくれた。画面の中では自分ではない誰かを演じる俳優だが、「パク・ボゴムという一人のアーティストの姿」を今回のファンミーティングでは思う存分見せてくれたのではないだろうか。

 俳優は、アイドルやアーティストたちと違い、映像の中以外で直接ファンに会う機会がほぼないと言っても過言ではない。あったとしても映画などの舞台挨拶くらいだ。このようなファンミーティングという機会は、ファンが唯一彼らをリアルに感じられる場所であり、貴重な時間である。

 そして、俳優自身にとってもファンと直に会い声を聞き、存在を感じられる大事な場だろう。ボゴム自身も、しきりにファンとコミュニケーションを取ろうとし、会いに来てくれた多くのファンたちに話しかけ応えていた。その姿がとても印象的だった。

 いよいよ自身の夢だった歌手デビューを果たすパク・ボゴム。キラキラした目を持った韓国のスター俳優は、歌手としてどんな姿を見せてくれるのか。「歌手としてのパク・ボゴム」の今後に期待したい。(西門香央里)