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いま、最高の一本に出会える

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEゲネプロより。左から矢崎広演じるボブ・ゴーディオ、中川晃教演じるフランキー・ヴァリ、伊礼彼方演じるトミー・デヴィート、spi演じるニック・マッシ。

チームBLUEが個性をぶつけ合う「ジャージー・ボーイズ」明日幕開け

ナタリー

18/9/7(金) 21:48

明日9月8日、東京・シアタークリエでミュージカル「ジャージー・ボーイズ」チームBLUEの初日が幕を開ける。ステージナタリーでは、初日に先駆けて本日7日に同劇場で行われたチームBLUEのゲネプロの様子をレポートする。

2016年7月に日本初演が行われた「ジャージー・ボーイズ」は、第24回読売演劇大賞で最優秀作品賞、最優秀男優賞を受賞したミュージカル。今回も初演に引き続き藤田俊太郎が演出、中川晃教がフランキー・ヴァリ役で主演を務める。本公演はチームWHITEとチームBLUEの一部Wキャストでの上演となり、トミー・デヴィート役に中河内雅貴と伊礼彼方、ボブ・ゴーディオ役に海宝直人と矢崎広、ニック・マッシ役に福井晶一とspiが名を連ねた。

物語はアメリカ・ニュージャージー州の貧しい片田舎に始まる。“天使の歌声”を持つフランキーは、成功を夢見る兄貴分トミーとニックのバンドグループに引き入れられた。鳴かず飛ばずの日々が続く中、作曲の才能にあふれるボブが新たにグループに加入する。過酷な下積みを経てついにボブの楽曲と彼らの歌声が認められると、4人はザ・フォー・シーズンズとしてレコード会社と契約し、大ヒット曲を次々と世に送り出していった。しかし活躍の裏では、莫大な借金やメンバー間の確執、家族の問題などさまざまなトラブルが彼らを苦しめていて……。

ザ・フォー・シーズンズのヒット曲を散りばめたジュークボックスミュージカルとなる本作では、音楽が重要な役割を果たした。作中で同グループが認められるきっかけとなったナンバー「シェリー」の誕生が描かれる場面では、矢崎演じるボブが曲を書いてからレコードが発売されるまでのバックに同楽曲の前奏が流れている。一定のリズムで繰り返される前奏はザ・フォー・シーズンズの成功を予感させ、観客の期待を高めていく。フランキーたちのレコードがいよいよヒットすると、そろいの真っ赤なジャケットに着替えてマイクの前に立ったメンバーたちは高らかに「シェリー」を歌い上げ、会場を一気に盛り上げた。

また本作のストーリーは4章に分けられており、フランキー、トミー、ボブ、ニックの4人がそれぞれ各パートの語り手となって、グループの栄枯盛衰を述懐する形式で進行。中川、伊礼、矢崎、spiからなるチームBLUEは、セリフのない場面でも自然なやり取りを交わし、ザ・フォー・シーズンズの濃密な空気感を表現する。“天使の歌声”を持つリードボーカルのフランキーをはじめ、グループ結成へと物語を引っ張るトミー、真面目でプロデューサー気質のボブ、一歩引いてメンバーを見守るニックというザ・フォー・シーズンズの面々。中川らはそれぞれの役柄の個性をぶつけ合い、物語を力強く推し進めた。

中川は独特のハイトーンでフランキー・ヴァリを演じ、さらに初めは純朴な少年だったフランキーが、グループでの音楽活動を通して成功と挫折を味わうことで、次第に周囲との関係性を変化させていく様子を巧みに表現した。

トミー役の伊礼は、不敵な笑みや投げキッスなど、所作の端々から色気をにじませて観客を魅了。甘く伸びやかな歌声でザ・フォー・シーズンズのハーモニーを支えつつ、手拍子や客席への呼びかけで観客を煽って物語を盛り上げた。矢崎は音楽の才能に溢れるボブを、知的さと穏やかさを持って演じる。ヒットナンバーを世に送り出し、ボブが女性たちに囲まれて羽目を外す場面では、アンサンブルたちと声を合わせて「Oh, What a Night」をにぎやかにパフォーマンスした。寡黙なニック役のspiは、矢崎演じるボブとのコミカルな掛け合いのシーンでは豊かな表情を見せ会場の笑いを誘う。また自身が語り手となる第2幕の前半では、高く通る声を朗々と響かせて物語を進行し、客席をストーリーへと引き込んだ。

本編終了後のカーテンコールでは、劇中歌を英語で歌唱するメドレーが披露される。この場面では公式グッズの“JERSEY BOYS”ペンライトを使用することができるので、ザ・フォー・シーズンズと共に歌い踊ってみては。

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の上演時間は、途中休憩20分を含む約2時間50分。公演は10月3日まで東京・シアタークリエ、10月8日に秋田・大館市民文化会館、10月11・12日に岩手・岩手県民会館、10月17・18日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、10月24日から28日まで大阪・新歌舞伎座、11月3・4日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、11月10・11日に神奈川・神奈川県民ホールで行われる。なおステージナタリーでは、昨日9月6日に実施されたチームWHITEのゲネプロのレポートも掲載している。こちらも併せてチェックしてほしい。

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」

2018年9月7日(金)~10月3日(水)
東京都 シアタークリエ

2018年10月8日(月・祝)
秋田県 大館市民文化会館

2018年10月11日(木)・12日(金)
岩手県 岩手県民会館

2018年10月17日(水)・18日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2018年10月24日(水)~28日(日)
大阪府 新歌舞伎座

2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2018年11月10日(土)・11日(日)
神奈川県 神奈川県民ホール

脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎

キャスト

フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:中河内雅貴、伊礼彼方(Wキャスト)
ボブ・ゴーディオ:海宝直人、矢崎広(Wキャスト)
ニック・マッシ:福井晶一、spi(Wキャスト)

ボブ・クルー:太田基裕
ジップ・デカルロ:阿部裕
ノーム・ワックスマン:畠中洋

綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

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