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岡田将生が明かす、自身の家族に対する思い 「挫折したときに支えてくれたのはやっぱり家族」

リアルサウンド

18/11/24(土) 10:00

 お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画を実写化した映画『家族のはなし』が11月23日に公開された。本作は、幼少期はスポーツで神童と呼ばれるも怪我で挫折を味わい、その後上京して大学生活の傍らバンド活動を行うも、再び挫折を経験することになる主人公・拓也が、リンゴ農園を営む優しい両親の愛情に気づいていく模様を描いた人間ドラマだ。

参考:金髪バンドマン役に挑んだ岡田将生、「僕は結構きれいに生きてきた人間なので」と役との違い語る

 今回リアルサウンド映画部では、リンゴ農園を営む両親の一人息子・拓也役で主演を務めた岡田将生にインタビュー。金髪で挑んだ役作りから自身の家族に対する思いまで話を聞いた。

ーー鉄拳さんのパラパラ漫画を実写化するという本作の主演オファーをもらった時の気持ちは?

岡田将生(以下、岡田):鉄拳さんのパラパラ漫画は、僕自身とてもグッとくるところがあったので、是非やらせていただきたいと思いました。映画本編にパラパラ漫画が織り交ぜられるというアイデアも新しかったので、また違うジャンルの作品になるんだろうなと思いながら参加させていただきました。

ーー鉄拳さんは撮影現場にも訪れたそうですね。

岡田:鉄拳さんは素顔で撮影現場にいらっしゃったので、まずそこにビックリしました。誰だかわからなかったです(笑)。僕としてはやっぱり原作者である鉄拳さんにダメだと言われないように一生懸命やらなければいけないという責任感もあったんですけど、鉄拳さん自身がすごく喜んでくださっていたので、そこは安心しました。エキストラとして出たいとおっしゃってくれていたのも嬉しかったですね(笑)。しかも全ての撮影が終わった後、鉄拳さんがキャスト・スタッフ全員分の似顔絵を描いてくださったんです。その時に鉄拳さんからの愛がものすごく伝わってきたので、自分もそれに負けないぐらい、作品に愛情を注ごうという気持ちになりました。

ーー挫折を経験した少年が夢に向かって歩いていくも、再び挫折が待ち受けていて、そこで家族のありがたみや親の愛を再確認するというストーリーにはどのような印象を受けましたか?

岡田:僕はこの仕事を始めてもう10年以上経ちますが、最初はこの仕事に対して親は賛成ではなかったんです。結果的に僕の話を聞いて納得してくれて、今でも応援してくれているんです。僕もそうであるように、どの家庭にも一つは当てはまることがありそうな内容だったので、感情的に分からないところがほとんどありませんでした。ただ、僕は東京出身なので、地方出身の方が抱く東京への憧れや、地方と東京では家庭内の話はちょっと違うとは思いつつも、1人の男性として、子供が大人になっていく姿はものすごく共感できました。

ーー役作りもほとんど必要なかったと。

岡田:そうですね。山本(剛義)監督とは過去に一度ご一緒させてもらったことがあったので、本当に安心した気持ちで臨めました。監督とまずは自分の両親の話などもさせていただきながら、実際の僕の話と演じる拓也の話を照らし合わせながら進めていきました。今回の拓也というキャラクターの行動や言葉の意味もすごく理解できたので、あとは現場に入って感じたままにやるだけでした。

ーー外見的には、今回髪の色を金髪にして初のギタリスト役に挑んでいますね。

岡田:金髪は山本監督からの希望だったんです。“東京に憧れているバンドマン”という設定なので、わかりやすい方がいいと。僕もその方がいいと思ったので、迷いなく金髪にしました。ギタリスト役はこれまでに意外となかったんです(笑)。バンドメンバーの金子(大地)くんと佐藤(寛太)くんとは今回共演が初めてで、しかも3人とも楽器も初めてだったので、最初に楽器に触るときはみんな同じく不安な気持ちでした。だけど、3人がバンドとして固まっていく姿は、撮影前からスタジオで練習しながら少しずつ確認できたので、それは今振り返ってみても経験としてとてもよかったです。僕自身もバンドマンに対して憧れがあるので、こういう人生カッコいいなと思いながらやらせていただきました。

ーーギターを弾くの自体も今回が初めてだったんですか?

岡田:触ったことはあったんですけど、いわゆるFのコードで挫折するパターンでした(笑)。本当にいろんな方の協力を得て、監督ともどういう感じでやるかをお話しながらできたので、とてもやりやすかったです。撮影期間はものすごく短かったんですけど(笑)。

ーー撮影は合計で1週間ぐらいだったそうですね。

岡田:しかも東京と福島で撮影をしたので、完成したときには「1週間でよく撮れたな」と思いました(笑)。撮影期間が1週間ということは準備期間もあまりないということなので、ギターの練習もできることを中心に、どこまでできてどこからができないのかを明確にしながらやっていきました。だからめちゃくちゃ練習したというわけではないんですけど、経験としてはすごく楽しかったです。普通は1カ月ぐらいかけて撮るところを、1週間という短さで撮って、本当に素敵な作品に仕上がったので、改めて参加できてよかったなと。

ーー今回の映画を通して「家族」に対する考え方は何か変わりましたか?

岡田:僕自身、年齢を重ねるにつれて家族のありがたみや感謝の思いが強くなっているんです。親にはなるべく時間があるときには会いに行ったりしているんですけど、撮影中でも「両親元気かな」「終わったら会いに行こう」という気持ちになっていて。その気持ちは今回より明確になった気がします。

ーー岡田さん自身、拓也のように大きな挫折を経験したことはありますか?

岡田:何度もありますよ。仕事でもプライベートでも、挫折した経験はたくさんあります。でも、いろいろ思い出すと、そういうときに支えてくれたのはやっぱり家族なんです。家族って素晴らしいけど、すごく難しい存在だというのも分かる。切っても切り離せない存在ですよね。僕も昔は挫折する度に実家に帰っていたんですけど、お互い何も言わないんです。でも誰よりも暖かく迎えてくれるのは家族で、何も言わなくても伝わることほどありがたいことはないなと。この作品をきっかけに、皆さんには是非そういうことも思い出していただきたいです。(取材・文・写真=宮川翔)

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