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サメ映画は考えすぎてはダメ? B級映画ファンを虜にする『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』の楽しみ方

リアルサウンド

18/11/2(金) 14:00

 世界のB級映画ファンを虜にした「シャークネード」シリーズの最終作が日本ではなんと劇場公開されるという。しかも4DXだ。シャークネードでラスト・チェーンソーで4DXである。タイトルだけでパワーワードが並びすぎている。

 サメとトルネードを合体させるという、そもそもどうして合体させようと思ったのか非常に気になるアイデアで一世風靡した同作は、シリーズを重ねるごとにスケールアップし、前作では空間移動までできるようになっていたが、最終作である本作ではついに時空を超えることになった。恐竜時代、中世、南北戦争時代から未来へとタイムトラベルを繰り返し、主人公のフィンたちとシャークネードの壮絶な死闘が繰り広げられる。お馴染みのパロディも満載だ。

 本作はそんな同シリーズの最後の作品となるが、日本でのみ劇場公開されることになった。本作の劇場配給を手がけるムービープラスはこれが初めての劇場配給作品となる。記念すべき1作目の作品がこれとはものすごく大胆な決断だが、ともかくそのおかげで日本在住の我々だけがこの映画を劇場で楽しむことができる。この英断を素直に讃えたい。

 前作のドルフ・ラングレン登場の衝撃のラストから、主人公のフィンは時空を超えて恐竜時代へと赴くことになる。サメ映画を観に来たと思ったら、いきなり『ジュラシック・パーク』が始まるという衝撃的な展開だが、その後は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』よろしく、タイムトラベルをしながら、フィンがエクスカリバーを抜いてアーサー王になり、アメリカ独立戦争でアメリカ軍を勝利に導き、西部開拓時代ではビリー・ザ・キッドとともに戦い、母親の若い頃に出会い、さらには未来にまで行ってしまう。未来のシーンではメカシャークっぽいのも出てきて、アサイラム社のサメ映画シリーズそのものをセルフパロディしている。清々しいほどのやりたい放題ぶりだ。

■4DXで輝くサメ映画たち

 今年はジェイソン・ステイサムの超大作サメ映画『MEG ザ・モンスター』が公開され、大ヒットを記録した。週末興行収入ランキングでサメ映画が1位を獲得したのは何年ぶりだろうか。さらに本作も公開され、今年はサメ映画の当たり年と言っていいだろう。

 サメ映画の魅力とはなにか。元祖の『ジョーズ』からするとかなり思い切った方向に進化した感じはあるが、なんといっても気楽に観られることだろう。『MEG ザ・モンスター』公開時にジェイソン・ステイサムがインタビューで残した言葉は至言だ。

「真剣に捉えすぎないでくれ」

 そうだ、考えすぎてはいけない。むしろ感じるままに身を任せた方がサメ映画の鑑賞は上手くいく。その意味で、映画鑑賞を身体的体験へと昇華してくれる4DXはサメ映画と抜群に相性が良い。

 実際、何も考えるなと言わんばかりに、本編開始前の企業ロゴの時点から座席が揺れる。そのままスクリーンは太古の恐竜時代へ。恐竜もサメも襲来するクライマックスのようなテンションで幕を開け、風が吹きつけ、座席は容赦なく揺れ、水しぶきに雪も降る。

 「シャークネード」シリーズはサメと竜巻のハイブリッドなので、4DXの風と嵐の演出が強い。フィンたちが竜巻に巻き込まれるシーンでは、4DX劇場横に設置されている送風機がフルパワーで回転。あれだけの勢いよく回る送風機はなかなかお目にかかれない。

 竜巻から飛んでくるサメの突進時には、座席がかなり揺れるのでしっかり深く座っていた方がいい。そんなシーンが全編にわたって連続するので、座席から落ちないように気をつけてほしい。

 この興奮が味わえるのは、日本にいる我々だけだ。この貴重な機会をどうか見逃さないでほしい。(文=杉本穂高)

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