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『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』水川あさみが最後まで問いかけた“自己犠牲と愛”

リアルサウンド

19/2/8(金) 6:00

 真実の愛を追求することで大きな代償を払うことを描いた『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)の第5話。コメンテーターの木村よう子(遠野なぎこ)の夫婦関係を修復すべく、氷見(竹内結子)ら鈴木法律事務所の危機管理チームが奔走した。第5話では、洗脳されて詐欺被害にあうタレントの中山昌平(デビット伊東)を、妻の木村が救おうとする。しかし、木村と中山はそれぞれ表舞台で活動する夫婦であるゆえに、イメージを壊さないことに縛られ思うように進展しない。そこで氷見が、木村のキャリアを犠牲にした突破口を思いつく。木村は中山が洗脳から解かれて自分の元に戻ってくるならなんでもすると、条件をのむ。晴れて夫婦は再出発を誓いあうことができた。

【写真】藤枝(中川大志)の頑張りも

 いつもは氷見の意見に全面的に同意の与田(水川あさみ)も、今回の氷見のリスキーな作戦には難色を示す。さらに与田は、木村のキャリアについてもこれで良かったのかと問うた。普段は大胆で細かいことを気にかけない与田が、どこか繊細にこの事件に関わる姿は新鮮に映る。そこには与田の個人的な価値観や感情が介入したのではないだろうか。今までの与田は、どちらかというと素直でストレートな物言いのシーンが続いただけに、個人的な気持ちで腑に落ちない表情を見せる姿に驚いた。さらに、この与田の変化はセリフなどでわかりやすく表現されたものではない。普段同じ職場にいる人が、ふと気づくような細やかでリアルな変化なのだ。与田を演じた水川は、その気持ちの流れをくみ、繊細に表現した。

 誰かのために犠牲を払うということに難色を示す与田。そして対照的にそんなプランを提案し、木村を救った氷見。珍しく、危機管理チームの中で戦略に対立構図が生まれた。ラストの鈴木(バカリズム)の言葉からもわかるように、一歩身を引いた奥ゆかしい戦術は氷見らしさだったのだろう。回を追うごとに、戦略にも個性が出ることが浮き彫りになっている。氷見は人を利用するだけではなく、大切な人のための自己犠牲的考え方を持っている人物であることや、一方の与田は自立しており、自身の立場を何よりも大切に考える価値観であることが徐々に露わになる。こうした個性がチームの動き方に出ることで、さらに深く作品を楽しめるようになるだろう。

 また、毎話豪華ゲストが登場し、芝居の掛け合いにも変化が見られることも本作の魅力の1つだ。安定したチームのメンバーとの芝居と、ゲストとの芝居でそれぞれの役者はより魅力的な表情を見せる。次回のゲストは杉野遥亮。昨年『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)などに出演した今旬の若手俳優だ。竹内結子、水川あさみなど、錚々たる女優との共演でどのように振る舞うのか、注目だ。

(Nana Numoto)

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