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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

MADSUCKY WUZ HERE 2018. 2018. Acrylic and aerosol on canvas. 530 x 420 x 42mm. Courtesy of Kaikai Kiki Co., Ltd

MADSAKI「MADSUCKY WUZ HERE 2018」

18/10/5(金)~18/10/20(土)

Kaikai Kiki Gallery

大阪生まれでニュージャージー育ちのMADSAKIは、2015年にインスタグラムで村上隆と運命的な出会いを果たしたのち、東京、ソウル、バンコク、パリで次々に個展を開き、彼の代名詞でもあるスプレー・ペイントを撒き散らした構図、そして大衆文化のなかで流布されるミーム(訳注:遺伝子によらず、模倣によって人から人へと伝えらえる文化やコンセプト、行動)の、卑俗で風刺の効いたアレンジという、見間違いようのない唯一無二のスタイルを確立してきた。現在ではスプレー缶や罵り文句に象徴されるMADSAKIだが、ストリートでのグラフィティの経験を持たない彼は、元々はブラシやローラーのみを使用する作家で、スプレー缶を用いるようになったのは日本に帰国してからのことだった。
今回MADSAKIは、自身のリアルな感情と正面から向き合うべく、過去に自分が気を紛らわせようと生み出した想像上の会話を深く掘り起こす。MADSAKIがこれまで生み出してきた作品の多くは、ある種の現実逃避としての役割を果たしていた。例えば彼に影響を与えた巨匠たちへのオマージュである「Wannabe」シリーズは、過去の偉大な作家たちとの間に繋がりを見出すことで日々の苦悩から逃がれようとするものだったし、妻のポートレートから成るシリーズは、自ら救い主と呼んで崇める女性への愛を中心に展開するものだった。しかし本展で作家は、自分が感じているフラストレーションと素直に向き合うことを自らに課した―もちろんトレードマークである下卑たウィットとともに。ショッキングで面白くて、最後には吹き出してしまうようなジョークや語呂合わせを用いて、MADSAKIは日本とアメリカ、両方のバックグラウンドを持つ自身のアイデンティティおよび表現方法について再考し、ますます繋がっていく一方の世界とコミュニケーションを図ろうとあがく自らについて深く考えを巡らせる。自信喪失やフラストレーションの中にあってもそれに反抗するようにジョークを生み出し続けるのがMADSAKIの哲学であり、本展は、彼の作家としての進化や、人生のどのような局面にもユーモアを見出だすことができる力に光を当てていこうとしている。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~19:00、 日・月・祝日休廊

料金

無料

出品作家