Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

ナサリン

「黄金時代」や「砂漠のシモン」など、ブニュエルと宗教の問題には密接な関係があるが、この「ナサリン」も宗教というテーマが大きくかかわっている。メキシコのスラム街。“窓“から出入りすることができるようなボロアパートに住む神父ナサリンは、殺人を犯して逃げてきた娼婦のアンダラをかくまう。だがこれが人々の噂となり、教会からも神父の資格を剥奪された彼は、巡礼の旅に出た。その途上、不治の病にかかった少年を治し、ナサリンは聖人として貧しい人々から崇められるようになる。そしてアンダラと再会し、彼女とともに暮らしていたベアトリスも引き連れて彼は旅を続けるのだが、アンダラが警察に捕まり、彼らの旅も終わりを迎えるのだった……。「哀しみのトリスターナ」で知られるベニト・ペレス・ガルドスの小説をもとに、サドの『司祭と臨終の男の対話』の中のエピソードを加え完成されたストーリーは、様々な解釈が可能であり、公開当時は物議を醸した。