
伊太八縞
のちに“怪談監督“の異名をとる中川信夫の14作目の作品。元スリだが今は堅気の江戸っ子伊太八と、幼友だちのお俊の恋愛物語と、二人を取り巻く善人悪人の人間模様を描いた、長谷川伸お得意の人情噺。情感をこまやかに描き込んだ小品佳作である。当初、脚本は藤田潤一によって書かれたが、あまりの不出来に中川自身が1日で書き直した。従ってタイトルには脚色者の名前はない。当時、黒川弥太郎は引く手あまたの売れっ子スターで、中川によれば市川雷蔵以上の二枚目だったという。
のちに“怪談監督“の異名をとる中川信夫の14作目の作品。元スリだが今は堅気の江戸っ子伊太八と、幼友だちのお俊の恋愛物語と、二人を取り巻く善人悪人の人間模様を描いた、長谷川伸お得意の人情噺。情感をこまやかに描き込んだ小品佳作である。当初、脚本は藤田潤一によって書かれたが、あまりの不出来に中川自身が1日で書き直した。従ってタイトルには脚色者の名前はない。当時、黒川弥太郎は引く手あまたの売れっ子スターで、中川によれば市川雷蔵以上の二枚目だったという。