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ぴあ

王将〈1948年〉

将棋界の奇才・坂田三吉の将棋に賭けた半生を描いた秀作。時代劇を得意とした伊藤大輔監督が、太平洋戦争後、占領軍の方針で時代劇の製作が禁止され、題材に困っていたなかで見出した舞台劇を映画化し、良質の人間ドラマに仕上げた。大阪・天王寺の貧民街に住む坂田三吉は、本業の草履作りの収入まで将棋につぎ込む大の将棋狂い。そのおかげで家計は火の車。女房の小春の苦労は絶えない。負け知らずの三吉が、東京から来た花形棋士の関根七段に負けたことから、関根に追いつき追い越すことだけが三吉の生涯の目標となった。血を吐く努力の末に三吉は、ついに関根を破ったが、無学文盲のゆえに名人位にふさわしくないとされ、位には関根がつくことになる……。阪妻が「無法松の一生」の車夫・松五郎に匹敵する名演を披露。勝負師魂を見事に描いているのもさることながら、献身的な内助の功や、父親の鬼手による勝利を娘が泣きながら非難するところなどは、ホームドラマの頂点をきわめ、涙を誘わずにはいられない。DVDは「阪東妻三郎傑作選 DVD-BOX」に収録。

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