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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

狂った果実〈1956年〉

裕次郎の主演第1作、石原慎太郎が脚本、中平康があふれんばかりの鬼才ぶりを発揮して演出した記念すべき映画だ。“太陽族“と呼ばれた、暇をもてあましたかのような金持ちの子供たち。その兄弟と、一人の魅惑的な女をめぐり破滅的な物語が展開する。遊び慣れした兄に比べて純真な弟が、ある女と恋に落ちた。兄は女が米軍将校のオンリーであることを嗅ぎ付け、弟を想う気持ち半分と嫉妬半分で女を無理矢理自分のモノにする。弟を愛しつつも、力強い兄の肉体に惹かれていく女。ついに真実を知った弟は、兄と女を乗せたヨットを捜し、復讐の一打を与えるべく、夜の海にモーターボートを疾走させる……。天才的なまでのカットつなぎのセンスとスピードが素晴らしく、それが批評家時代のフランソワ・トリュフォーを熱狂させ、彼の推薦によって、この作品はシネマテークに保管される日本映画の第1号となった。“いい映画ができるための必要条件は存分な時間とフィルムではない。「狂った果実」は17日間で撮影された“という意味の言葉を、トリュフォーは若い監督への戒めとして語っている。

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