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ぴあ

いねは、東北の片田舎に生きる農家の娘。この映画は、そんな彼女が新しく生まれた仔馬をひたむきな愛情で育て上げ、立派な軍馬として世に送り出していくまでを描いた写実的作品である。撮影は1年がかりの長期ロケで行われ、春・夏・秋・冬とそれぞれ別のカメラマンが担当。少女と馬の厳しくかつ優しい交流を四季折々の美しい風景や風俗と絡めながら描き出していく。ちなみに夏のパートを担当したのは、山中貞雄の「人情紙風船」できらめく才能を発揮した三村明。動物映画のはしりともいえる作品ではあるが、当時の山本嘉次郎は“エノケン“ものなど、ミュージカル・コメディ路線の作品を中心に演出。本作は、当時のそうしたライトな路線を逸脱した渾身の力作であり、原案・脚本・演出のすべてを一人で担当。なお製作主任は、当時山本の愛弟子として行動をともにしていた黒澤明である。

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